ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
シキアの樹
!
(微かな声に振り向けば、ひとりの青年が自分を見下ろしていた)
(あたたかさを宿した褐色の肌。綿を思わせる真白い髪、自分に良く似た蒼銀の双眸)
(ヒトに見えるが、どこか空気が違う。そう、何方かといえば。”私とことのはを交わせるもののような”――)
……え、と、
(青年の後ろ。幹の向こう側には幾人かの姿が見て取れた。此処は彼等の”お気に入り”なのだろうか)
(影は躊躇いがちに視線を彷徨わせ、戸惑い乍らも口を開いた)
邪魔をしてしまって、ごめん。
すこしだけ、……この子のそばで、やすませてもらえないか。
(微かな声に振り向けば、ひとりの青年が自分を見下ろしていた)
(あたたかさを宿した褐色の肌。綿を思わせる真白い髪、自分に良く似た蒼銀の双眸)
(ヒトに見えるが、どこか空気が違う。そう、何方かといえば。”私とことのはを交わせるもののような”――)
……え、と、
(青年の後ろ。幹の向こう側には幾人かの姿が見て取れた。此処は彼等の”お気に入り”なのだろうか)
(影は躊躇いがちに視線を彷徨わせ、戸惑い乍らも口を開いた)
邪魔をしてしまって、ごめん。
すこしだけ、……この子のそばで、やすませてもらえないか。
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
青く澄みわたる空に、恵みの雲は見えず。
時折に吹き抜ける風だけが、僅かな涼を与えてくれる。
穏やかに揺れるシキアは、今日も憩い人を歓迎していた。