ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
シキアの樹
そう。八千夜の、世界にも。
(そうか、と呟き交じりに復唱した。
同じもの、似たようなものが。別の世界にそれぞれ存在して、親しまれている。
そういった異界の交わりは、とても不思議なものに感じられた。
――狭い部屋の中の世界しか知らなかった己には、殊更に)
オレのは、今まで動きなれてなかったっていうのも、あって。
でも……レベルダウン。確かに、影響してるの、かも。
……貴方が透けて見える、のは。弱ってしまったのと、関係があるのだろうか。
(軽い調子で零す貴方の言葉を受けて、水晶に心配の色が翳る。
陽に当たって赤く染まる、透き通った白いカンバセ。
噂に聞くユウレイのようだ、と。子どもたちに聞いた話が、僅かに思考を過った)
……じゃあ。
八千夜の居た故郷から、見える景色。
どんな風だったの、かなって。
(己の世界では、ついぞ”見ること”しか叶わなかった。
だからこそ、一番に気になるのだ。世界から見える、景色が)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
ゆるりと沈んでいく陽が、シキアの影を長く伸ばして。
風を受ける枝葉の影が、まるで笑うかのように揺れていた。
――かぁかぁ、親烏が鳴いている。そろそろお家に帰ろうね。
――かぁかぁ、かわいい我が子と連れ立って。枝葉を揺らし飛び立った。
一方で、親から逸れた土の雛。
日中と変わらず其処に在り、水晶の目玉を緩慢に動かして。
……帰る場所を、探していた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
レムと先着一名による1:1RP。
上記の者以外の発言はお控えください。
〆の目安は25レス前後、変動可。
それとなく、のんびりと。