PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

シキアの樹

落葉の夕暮れ、笑ふ影法師

或る秋の日。陽の落ち始めた黄昏の頃。
ゆるりと沈んでいく陽が、シキアの影を長く伸ばして。
風を受ける枝葉の影が、まるで笑うかのように揺れていた。

――かぁかぁ、親烏が鳴いている。そろそろお家に帰ろうね。
――かぁかぁ、かわいい我が子と連れ立って。枝葉を揺らし飛び立った。


一方で、親から逸れた土の雛。
日中と変わらず其処に在り、水晶の目玉を緩慢に動かして。
……帰る場所を、探していた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

レムと先着一名による1:1RP。
上記の者以外の発言はお控えください。
〆の目安は25レス前後、変動可。
それとなく、のんびりと。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(日が、暮れてきた。頬に当たる赤い陽光を受けて、それを感じ取る。
 この時間になると、生き物は寝床に帰るらしい。
 それがここ数か月、シキアの下で観察し続けてきた彼が得た結論だった)

 ……帰らなきゃ、か。

(いつか、誰かが言っていた言葉を思い返す。あれは、確か近くの村に住む幼子だった。
 迎えに来た大人と手をつないで、ばいばいと言葉を交わした記憶がよみがえる。
 ああ。そう言えば、あの子の口ずさんでいた唄。どんな風だったっけ?)

(ぽつぽつと、覚束ない旋律を口遊む。からすといっしょにかえりましょう。
 其れは、異界との交わりで伝わった異国の唄。
 土人形である彼が、その所以を知る由もなかったけれど)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM