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造花の館

魔性の証明

●あらすじ
ボクにとって何者でもないお前は、愚かにも感情に流されここに至る。
気に入らないところは上げればキリがない。
ボクにとって価値もなにもないお前に知識を恵んでやると思い込むこと。
自分の手持ちの貨幣がその対価として必要十分だと思い込むこと。
礼儀も作法も示さずに一方的にまくしたてること。
ボクの好むこと好まざることを調べもしないこと。
お前そのものの存在がボクにとって貧乏くじに等しいこと。
お前自身が考えもしなかったこと全てに腹を立てる理由がある。

……一方で、お前のその行動に見る価値のあるところもある。
砂の一粒程度ではあるがな。
その砂金一粒に免じて、お前にはチャンスを1度だけやる。


●今回のカードの特徴
それは高価そうに見える。
それは色付き硝子のように薄く透通っているが、裏の模様を見透かせない。
それは『語り手』の敗北を検知すると曇ってしまう。
それは『聞き手』の敗北を検知すると淡く輝く。
それは誰かが勝利すると、全てのカードが勝者の手元で束になる。

●ルールへのリンク
https://rev1.reversion.jp/guild/818/thread/14878

●特別ルール:カード指定
自PCが引くカードを、乱数に頼らずPL自ら指定してよい。
これは各PLごとにゲーム中1回まで使用できる。

→詳細検索
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何を支払った、か……
(考える。今の話の意味を)
(正直にいえば、今の話を十分に飲み込めているかといえば十分とは言い難い)

(だが最後の要約からすれば、『今の力を得る為』『セレマは何を支払ったのか』、という問いかけである事)
(そしてそれを考える事をこちらに指示している、という風に感じられた)

……対価、対価。
(思えば、自分達が今こうしている理由。自分は対価を示して取引を申し出たが、機嫌を損ねる事になった)
(自分が示した対価は、不十分。或いは不適切だったのだろう)
(対してセレマは、望む力を取引にて適切に獲得した。相手の望む対価をちゃんと示せたという事だ)
(それが、自分とセレマの差なのだろう)

(遅れて、改めて。先の自分の不適切さ。その一片を理解する)
(……同時に、一つの疑問が湧く)
(なぜ、機嫌を損ねて。“それで終わり”にならなかったのだろう?)

(このゲーム次第で、取引に応じてくれるチャンスをくれた。なぜ?)
(そんな簡単に慈悲をくれる様な人柄ではないという事は、何となくわかる。何か理由はある筈だ、そういう相手だ)

……
(この話の続きで、それがわかるのだろうか?)
(期待と、不安。相反する2つの感情を抱きながら、じっとセレマの目を見つめる)

(続きを望む様に)

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