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造花の館

住い

鉄帝首都のメインストリートに面した家屋。
ところどころ幻想様式の改築跡が見えるので、探せばすぐそこだとわかる。

二人で済むには十分すぎるほどの広さ。
庭には丁寧に手入れをされた花が咲き、華やかな彩りで迎える。
手伝いのものが出入りする様子や、この家の住人である綺麗な少年少女が生活している様子が覗き見えるが……不思議なことに、親らしき人物が出入りするところを誰も見たことがないという。

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(待った。
 静寂が耳を満たすのを待った。用心深く。)

(シーツを被ろうとした。手が足りなかった。
 せめて寝返りをうとうとした。もがいた。手足をもがれた蜥蜴のように。
 背中がひきつるような痛みを感じるだけでどうにもならなかった。)


―――――ハ―ァ…カァ…
(乾いた嗚咽が漏れた。堪え切れなかった。
 これ以上、あれのまえで見苦しい姿をさらすわけにはいかなかった。
 ただですら無様に負けたというのに、勝つべきであったのに、それなのにこれ以上アレの世話になるなどあってはならなかった。間に合ったと言えば間に合ったのだろう。けれど堪えきれなかった。堪えられなかった。)


く……ソぉ……チくしョお………っ…
 ハァーー………フゥ………っ…
(せめて声量を絞った。絞るように努めた。
 奥歯をかみしめて、低く、低く、唸るように鳴いた。
 何度も、何度も、何度も呻きを漏らしてしまう。漏らしてしまった。今まで『勝ちたい』と思った数だけ、そして『勝てなかった』という事実の数だけ、渇いた獣の慟哭を噛みしめた。屈辱の味を食んだ。)

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