PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

無題よりの帰路

これの後だ。
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/9233


客は帰らせた。
心底疲れた。
湯を焚こう。全身を熱に浸し、血と潮の香を落とそう。
しかる後酒を煽り、陶酔に微睡みながら眠るべきだ。
そうすべきだ。
なのだから、もう、帰れ。

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ぅ……るぅぅぅぅぅ………ぐぅぅぅぅぅ……

(低い唸り声。その通りに獣が居た。

 他に客が居た時はまだ人間のフリが出来ていた。
 ちゃんと立っていたし、言葉も話していた。
 それが今は全く言葉さえ通じていない様子で貴方にしがみついている。
 瞳は貴方を睨みつけているが、それを指摘すれば戒めはますます酷くなるだろう。もしかしたらそうなった後かもしれない)

(分かりやすく苛立っている。
 もっと言えば初めて感じた「怒り」の感情を出力しきれずに持て余している。
 長年の友とする「悲しみ」にさえ振り回されて持て余すような女だ。
 きっと言語化なんて出来ずにただ唸って、いつ去るとも知れない衝動をやり過ごしているのだろう)
(……困憊である。
 当然だ。久々とはいえ債権主との身命を賭けた遊戯に付き合わされ、自ら進んで狂気に身を流しつつも演技を忘れず、心身世界の文脈を読み解くよう尽力し……だというのに己が最も嫌う、醜い己を見せつけられた。そのうえなんだって?見苦しい命乞いを?誰が?このボクが?

 …………あともう少し若ければ、苛立ちを動力に半日はもったろが。年は取りたくない。
 
 ………………本当を言えば、今すぐ突っ伏したいのだ。
 人は下げたのだから、エントランスホールのソファに体重を預けて、5分ほど……いや、30分。
 それだけ休めば、湯を焚くだけの気力もわくのだ。)
(…………………………己が、これを相手にしなければならないのか?
 今すぐにでもあの執政官を呼んで代わりに相手をさせてしまいたい。
 が、明らかに気が立っているコイツが手に負えるかどうか。むしろ刺激して却って面倒なことになった場合は、その始末をつけるのは………

 …………面倒くさい。疲れる。今思考に没入するのは億劫が過ぎる。
 なんだってこんな目にあわなければならないのか。)






………離れろ。重い。
(隠し切れない疲労を瞼に載せながら、そう要求する。)
ヤ゛!!!!!!!

(拒否するように顔が貴方の体に擦りつけられる。涙か鼻水か、ともかくそんな湿った気配が生地を通して肌に伝わるかもしれない)
…あ"ぁ…………?
(苛立ちを見せつけるというのは、自分の意見を力づくで通す手段のひとつである。
 だが今回の場合は、切り返す間の取り方も適切でなく、ドスの利かせ方も足りない。疲れている。足りない。できていない。十分ではない。ボクがやっているのにだ。)



(百合の匂いがする。
 しばらくは百合の香りに触れるたびに、この汚らしい体液を思い起こすのだと、そう思うとうんざりする。)




(思考が逸れる。集中力がない。ままならない。
 他人の鼻水のことを考えているだけの心の余裕なぞないはずだ。)


…そう。
(一歩、一歩、重い意識を引きずりながらソファを目指す。
 それとも重いのは物理的要因が強いだろうか。どうでもいい。)
(途中で力尽きて、足がもつれて、どうと倒れる上半身でソファを叩いた。
 皮張りというのは見た目はいいが硬くて困る。こういうときのボクに対する配慮ができていない。)
こ゛っ゛ち゛の゛セ゛リ゛フ゛だ゛が゛!?!?!?!?!?

(背中に顔をうずめたまま吼えるように答えた。
 ずび、と鼻をすすり、貴方にしがみつく腕の力をさらに強くする)

な゛ん゛で゛こ゛ろ゛し゛て゛く゛れ゛な゛ん゛て゛い゛っ゛た゛の゛!
そ゛ん゛な゛こ゛と゛い゛っ゛て゛へ゛い゛き゛な゛の゛!
き゛ら゛い゛!
し゛ら゛な゛い゛!
ど゛っ゛か゛い゛っ゛て゛!

(むしろ、絶対に離さないようにへばりついているくせに)
やかましい。
(うるさい。うるさい。わずらわしい。普段は笛を鳴らすように五月蠅いが、今回に限って空き缶を階段から落としたみたいに五月蠅い。それもまだ中身が残っているやつ。
 というかなんなんだ。ガキだガキだとは思いつつもガキ扱いはしなかったが、これはなんだ。ただのガキだ。勘弁してほしい。ガキは嫌いだ。馬鹿とガキは嫌いだ。
 あとほんとに離れろ。腰に嫌な負荷がかかって折れそうだし、加減をしていないせいで現在進行形で死んでいる。体の内側がばきばきとにちにちとうるさい。なるほどこれなら負荷がかかってもすぐに再定義かかるから安心だな盲点だったわ~~~)


やかましいわ。
(思考が逸れていけない。本当に疲れている。)


いいだろうがよ
べつによ
こうして勝っただろうがよ。
(喋りには殆ど溜息が混じっている)
ヤ゛!!!!!!

(鼻声のダミ声が遮る)

か゛っ゛て゛な゛い゛も゛ん゛!!!!!!
ま゛け゛た゛の゛と゛お゛な゛じ゛だ゛も゛ん゛!!!!!
ぜ゛ん゛ぜ゛ん゛よ゛く゛な゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!!!
なにが不満なんだよぉ…………ボク疲れてるんだってのに…………
な゛ん゛で゛わ゛か゛ん゛な゛い゛の゛!!!!

(腰を締め付けるだけでは足りないといった様子でぎゅうと鼻先を背中に押し付ける。
 そんな状態で喋っているから殆ど服の生地を食っているようなありさまだ)

わ゛た゛し゛と゛い゛っ゛し゛ょ゛に゛い゛た゛く゛な゛い゛っ゛て゛い゛っ゛た゛!!!
ひ゛ど゛い゛!!!!ば゛か゛!!!
あ゛き゛ら゛め゛た゛で゛し゛ょ゛!!!!ば゛か゛!!!
あ"ぁ"………………………?

(みしみしという音をたてながら、死を繰り返す。
 それよりも今は疲れていて、激しい抵抗をするにも少し休みたい。
 一秒を惜しむようにソファに倒れ込む姿は、あまりに死にこなれすぎている。)

あー………………あれか…………………


あれだよ、お前、感情封印って術あんだろ………
あれでな、強めの感情をまとめて封じてな……
それでまぁ、ああなった。
そ゛れ゛で゛ゆ゛る゛さ゛れ゛る゛と゛お゛も゛う゛な゛よ゛!!!!
許されるとか許されねえとかじゃねーよ
あの性悪でクソナルシストで文化人気取りの悪魔のごっこ遊びをだ
最低限のリスクで乗り越えようと思ったら…………

あ”ーー……………
(緩慢な動作でテーブルに手を伸ばす
 ぺた、ぺた、と木を叩いて、ようやく探し当てた瓶から角砂糖を2つ。
 口に放り込んで、胃に流し込むまで30秒。)

…………でもお前、先に言ったら顔に出るじゃん。
そ゛れ゛で゛ゆ゛る゛さ゛れ゛る゛と゛お゛も゛う゛な゛よ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんなのさもう……どうしたいのさ、お前さぁ………

風呂入りてえんだけど………
な゛ん゛で゛わ゛か゛ん゛な゛い゛の゛!!!!
も゛う゛い゛い゛!!!!゛い゛っ゛し゛ょ゛に゛お゛ふ゛ろ゛は゛い゛る゛!!!!!!
はぁ―――…………………











はぁ…………







………は?





………え、普通にヤだよ。なに言ってんのお前。
や゛だ゛!!!!!
や゛だ゛も゛ん゛!!!!!
や゛ぁ゛だ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!!

(今まで静かだった足が暴れまわる。おもちゃをねだって駄々をこねる子供と変わりないが、おもちゃはあなただ)

い゛っ゛し゛ょ゛に゛い゛く゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!
ええ………………………
(こいつは果たしてこんなに馬鹿だったろうか。
 ……いや、馬鹿だったかもしれない。そういえばそんな気がする。うん。いつも通りだ。)


………じゃあ、お前、なに。

ボクが脱衣所で服脱ぐ時も一緒で、お前が脱ぐところもボクに見られて。
その後は同じ湯船に二人で浸かって……まあボク個人で使うものだからそりゃ狭いわけですが。
それから。どうすんの。

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