ギルドスレッド
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造花の館
(ふつ、と口角が持ち上がって――
―――挑発的で、獰猛な、あの残忍な微笑。
底意地の悪い歓喜を牙に、狡猾がゆえの悦を瞳孔に。
冷たい空気を物ともせずにギラと黄金に濡れて微笑う。――
――そのまま先の言葉を、ビールと一緒に胃袋に流し込み、収めた。
爛れるような弾ける熱に臓腑が一度、揺れる。)
よし。
(改めて総評を『よし』と定める。)
それくらいの物の良さはわかるようになったということだろう。
ボクが準備したものなのだから理解されて当然ではあるが。
―――挑発的で、獰猛な、あの残忍な微笑。
底意地の悪い歓喜を牙に、狡猾がゆえの悦を瞳孔に。
冷たい空気を物ともせずにギラと黄金に濡れて微笑う。――
――そのまま先の言葉を、ビールと一緒に胃袋に流し込み、収めた。
爛れるような弾ける熱に臓腑が一度、揺れる。)
よし。
(改めて総評を『よし』と定める。)
それくらいの物の良さはわかるようになったということだろう。
ボクが準備したものなのだから理解されて当然ではあるが。
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造形はストレートのシルエット。寸法はあれの体躯にしっかり合わせてあるので、丈が余ることも袖が短いという事もない。慎ましやかボディラインはパフによって淑女然とした柔らかさを演出し、少女性以上の魅力を引き出すことに成功している。やはりランタンにして正解である。
コルセットで締める必要もない良くできた造形は、悪く言えば引き締め甲斐のない『余白』のない造形。余白がないが故にバッスルとも噛み合いが悪く、シルエットが味気のない砂時計型になってしまうのを避けるために、腰に付けたフリルは悪くない仕事をしている。
早朝の窓から抜け落ちてくる、まだ冷たい硝子の温度のまま差し込む光を受ければ、鈍く暖かなオフホワイトに。陽を受け止めない陰の側は、岸辺から沖へと沈もうとする白い砂浜の鮮やかさで、仄かに色合いを変えていく軌跡だ。より深く目を凝らせば、僅かな角度の違いで表情を変えるレース模様が、宝石のカットのように静かに煌めく様は、主張の程度も相まって「最適」だろう。
姿見に映るその容貌は、千歩譲ってその奥に映るボクの次程度にはよくできていると認めてやってもいい。想定を超えないが期待以上の結果……総評としては『よし』と言ってもいい。