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造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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旅人だけでなく、この世界に産まれて生きている存在でさえ、『取引』がなぜ成立し『貨幣』がなぜ有効であるか…それを知らないから、まずこの話に触れることになる。

(暗がりの中で、あなたの側へ運ばれるティーカップを追っていた三日月が、なだらかな動作で会話へと戻る。)

そもそも、取引というのは納得なしには成立しない。
それは取引というものが数式的なものではなく、文法的なものだからだ。

お前が買った棚は、森を預かる貴族が長い年月をかけて育て、その貴族が許可した者が伐採を行い、職人の手によって設計されたそれに形作られ、商人が仕入れたものだ。さらには合間合間で運搬をせねばならない。そのいずれの場合にも手間賃がかかる。
お前が支払った金貨2枚というのはそれらにかかった経費と、これに携わった者たちの取り分とを総計したものだ。これを彼らが得るべき『納得』の総量と言い換えてもいい。

他者から見て不公平な取引というのは、当人同士で得られる納得が吊りあうから成立するものだろう。
お前も改めて考えてみるといい。お前は棚を金貨2枚で購入したが、その棚は本当に金貨2枚分の価値があるのか?その宝石は本当に金貨2枚分の価値があるのか?

(指先が天秤の皿をなぞる。
 重量…つまり数式的に見れば明らかに吊りあうはずのないものを、この天秤は吊り合わせている。)

なんということはない。
これは数式ではなく文法だ。
文法であるからこそ、お前の語る曖昧さが存在しうる。
その一方で…

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