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造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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ボクが扱う契約という技術そのものは取引だ。
貨幣共通の価値を扱う存在に対しては『公正な取引』を。
価値観は合うものの貨幣を持たない存在に対しては『公平な取引』を。
自らの扱うリソースを取引によって増やし、その増えたリソースでさらに大きな取引を成立させる……それを繰り返すことで強力な価値を得ることが、ボクの目的であり手段だ。

だが一方で、この市場には魅力的な商品を持っていながら貨幣を扱わず、そして価値観も合わないものが存在する。
即ち公正さも公平さも意味を持たない、怪物のような存在だ。

(ここでようやく茶葉が蒸れた。
 薄暗い部屋の中で、紅茶がカップの底を叩いているのが香りで分かった。)

『契約魔術』はそのような相手に対して使う。

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