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ギルドスレッド

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造花の館

閉架式書庫

セレマの図書室は造花の館のなかでも大きな割合を占めている。
入ってすぐ目につくのは、一面に並んだ自動スタックランナーの列だ。
練達の技術によって自動化された図書室は、常に書物にとって最適な温度と湿度を保ち続けており、微かに香るミントの香りで満たされている。

セレマ自身が使うためのテーブルもソファもあるので、ここで快適に本を読むこともできるだろう。


●主要な蔵書
・混沌各地で集めた物語
・異世界の戯曲や脚本多数
・歴史書ならびに民俗学書
・魔術関連の一般的学術書
・詩集、画集、楽譜などの芸能に関する本

●やってはいけないこと
・天秤を載せた丸テーブル席に座ってはならない
・意識がハッキリしないならここにいてはならない
・奥にある開かずの扉の先にあるものを気にしてはならない
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない

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そうだよ。

 (「そう」という素っ気のない言葉に、その場は見過ごされている気がした。)

 (腹が立つ。)

 (この苛立ちを、顔に出す気も、言葉にする気もない。
  だが平時の自分であれば、急に名前で呼んだことに対して、中身のない文句の一つでも吐きつけ、その場は煙に巻いただろう。そうするべきだったのである。
  しかし実際はどうだ。軽率に感情が波打ったまま喋ってしまたこと、それに感づかれたこと、そういう自分の油断や未熟さに腹が立つ。
  己のような弱い魔術師は、弱みを見せた瞬間食い殺されるのだ。
  そう何度も言われたことを思い出して、もう一度反芻する。)

 (……喉に小骨が刺さるような、不愉快さを覚えるような違和感を伴うそれが付き纏う。
  が、考えれば考えるほど、それがなんであるか見当もつかない。
  まるで完璧に完成したジグソーパズルから間違いを探す、不毛感、徒労感。
  なぜこれに違和感を覚えているのかがわからない。)

 (「それならいい」などというあからさまな言葉に、逆撫ですら覚え始めていた。)

 (よくない兆候だった。)

 (だからきっちり5秒かけて状況を整理する。
  10秒かけてここに至るまでの経緯を思い返し、5秒かけて現在の目的を選びとる。
  また5秒かけて自分が取るべき利益を提示し、5秒かけて優先順位をつける。
  最後に10秒かけて自分を騙す。雑多な感情を先送りにする。決して忘れるわけではない。)

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