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造花の館

閉架式書庫

セレマの図書室は造花の館のなかでも大きな割合を占めている。
入ってすぐ目につくのは、一面に並んだ自動スタックランナーの列だ。
練達の技術によって自動化された図書室は、常に書物にとって最適な温度と湿度を保ち続けており、微かに香るミントの香りで満たされている。

セレマ自身が使うためのテーブルもソファもあるので、ここで快適に本を読むこともできるだろう。


●主要な蔵書
・混沌各地で集めた物語
・異世界の戯曲や脚本多数
・歴史書ならびに民俗学書
・魔術関連の一般的学術書
・詩集、画集、楽譜などの芸能に関する本

●やってはいけないこと
・天秤を載せた丸テーブル席に座ってはならない
・意識がハッキリしないならここにいてはならない
・奥にある開かずの扉の先にあるものを気にしてはならない
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない

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「この魔法はあなたをずっと幸せにすることはできないから、足りない幸せはあなた自身から埋め合わせるしかないのよ」
「魔法使いさん、あなたの魔法で元の姿に戻してください。わたしもう鼻を小さくしてほしいなんて言いませんから」
涙を流しながらアドリーヌがお願いするも
「できません。あなたは私の注意を聞かないばかりか、私のお願いにも答えてくれませんでしたね。」
そういって魔法使いは聞いてくれません。
「幸せになれる魔法なんてどこにもないのよ。
 私にできることは、いままでの頑張りを、報われるようにするだけ。
 頑張りもしないで幸せになろうとする人にとって、私の魔法は毒にしかならないのです」
「では、わたしは一生このままなのですか?
 せめてもう一度王子様とお話させてください、そのためだったらなんだって頑張りますから」
「可愛そうなアドリーヌ。あなたに会うべきではありませんでした。
 零れ落ちた幸せは二度と手に入らないと知らないから、土に塗れてキャベツを取ろうとも、ネズミを捕まえようともしなかった。
 さようならアドリーヌ。さようなら」
引き留めようとするアドリーヌの言葉もむなしく、魔法使いは消えてしまいました。
醜いアドリーヌと腐ったキャベツ、ネズミの死体が、その場に置いてけぼりにされました。

(挿絵:魔女は年老いたアドリーヌを置いて、霧のように消えてしまう。
    アドリーヌの足元にはキャベツとネズミが残されている。)

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