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造花の館

閉架式書庫

セレマの図書室は造花の館のなかでも大きな割合を占めている。
入ってすぐ目につくのは、一面に並んだ自動スタックランナーの列だ。
練達の技術によって自動化された図書室は、常に書物にとって最適な温度と湿度を保ち続けており、微かに香るミントの香りで満たされている。

セレマ自身が使うためのテーブルもソファもあるので、ここで快適に本を読むこともできるだろう。


●主要な蔵書
・混沌各地で集めた物語
・異世界の戯曲や脚本多数
・歴史書ならびに民俗学書
・魔術関連の一般的学術書
・詩集、画集、楽譜などの芸能に関する本

●やってはいけないこと
・天秤を載せた丸テーブル席に座ってはならない
・意識がハッキリしないならここにいてはならない
・奥にある開かずの扉の先にあるものを気にしてはならない
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない

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暗号も道標も記載しない本が撒き餌……ないことはないが、考えにくいな。
なによりその考え方だと先へと繋がらない。

(『笑う竪琴』『騎士スウィンの悲しい物語』『花嫁泥棒』『金色の絵の具』など、あまり見かけないような短編を預けた。)

ボクならそいつの目的はもっと原始的感覚に基づいたものだと考えるね。
知恵ある生物としての生存本能よりももっと深いうちにある、泥臭い欲望…自己保存願望だ。
自分の生きた証を残したい。種を。技術を。記録を。知識を。あるいは自分そのものを。
それがどういう形質をもっているかは問わず、「自分がある」ことを示す貪欲さ故だと、ね。

例えばその本。
装丁というのは本来は書物そのものを守るために施されるものだ。
なるほど。この武骨で飾り気のない装丁は、あくまでその目的のためだけに施されたものに違いない。
じゃあどうして人皮だ? 同じ皮なら鹿……あるいは熊や獅子でもいい。
もっと丈夫で使いようのある皮なんていくらでもあるはずだ。試し用もあるはずだ。
なんだったら木でブックカバーを作ることも不可能じゃあないだろう。
本を守るだけなら鉄の箱にでも入れればいい。

だが、そうはしなかった。
じゃあ合理的に考えて、本を守るために己自身の人皮を使わなければならない理由は?

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