昼下がり。
いつものように家馬車の前でリザシェが居眠りしている。
彼が言うには≪陽浴び≫という習性らしいが、
御者台や椅子ならいざ知らず、地面や草っぱらまで、
構わずどこへでもごろりと寝転んでしまうとは、
なんともだらしないことである。

しかし、なんだか――見ていると――あなたも――…

◆この「すれっど」のあそびかた◆
なんだかおねむになってしまったあなた。
お好きなところでお好きなようにお昼寝しましょう。
その発言の発言時刻の下から2桁、秒のところ。
10秒～39秒なら上の位とおなじだけ、（1～3時間ですね。）
40秒～59秒なら上の位の半分の時間、（2～2時間半ですね。）
あなたはお昼寝してしまいます。
そして00～09秒が出たらさあたいへん、
あなたは夜まで寝過ごしてしまうのです！

……（くあ、と欠伸をひとつ。寝ている間に妙な石詰められちゃあかなわないから、出来る限りにと距離を取れば）

（――其の儘、二時間。ぐっすり、と。）

（今日はよく照るが風がある。木陰で気持ち良さそうに、すうすう。）

（二時間経って薄っすら目を開け、程よい明るさの木陰へごろり。たとえ寝ぼけていても的確に照りすぎず翳りすぎずの位置を選ぶ、熟練の技が光る。）

(居眠り店主さんと遭遇。ゆったりゆっくりおそいくる睡魔の誘惑に抗えず)(寝転がって大の字)

(すや)

(すこやかな寝息と、何かパーツがカチカチ回るような音がしている)

(三時間きっかり。少し大きな、カチリ、という音が鳴ると)

(ぱちり、すっきり目覚めた様子)

（薬草摘みに来たけど暑くて死にそう…。じめじめした木の根元でちょっと位寝ちゃおー。）

（すやすや…）

（はっ、として身を起こすと眠気眼をこすり、積んだ薬草を掴んで帰っていく）

（夜行性にとっては、余りにも早い朝。寝足さんと、寝っ転がり）

（――未だ足らない。眉間に皺寄せ、不満顔）

(夏の朝日につられて起きて、遊び回ってきたらしい) (捕まえた虫や綺麗な石を眺めているうちに)(うとうと)

(よく寝た様子で起き上がり) (ここどこだっけ？……嗚呼、ごとごと馬車だ！と)
(戦利品を見せたくて、店主さんやだれかいないかうろうろ探しに出かけて行った)

（宝石磨く内に、ふと舞い込む睡魔）（其れに、押し負け――）

（ハ！ と、二時間後に気付き。首をぶんぶん振りの）

やあ、リザシ……おや、また寝てるんだね。
散歩がてら世間話でもと思ったんだけど……仕方ない。
特に急ぐものもないわけだし、起きるまで待っていようかな。
（独り言をいいだけ言った後に、リザシェの横に寝転がってぼーっとしている……）

……っ……っん？
（目を開けるが、そのままの体勢で、ぽけーっとしている）
んん……。
（また目を閉じる）

(アトリエで友達のすがたを見かけてニコニコしている)
(なんてお祝いしようか考えているうちに)
(……zzz)