ギルドスレッド
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捩れ木の匣
(串を手にしたまま、音のする方に目を遣る。
虚ろだった瞳がひゅっと開き、頭の上の耳がぴくぴくと震えるが、やがて)
……なんじゃ、今日は人っ子がよう来るのう~。
腹ぁ空いとるんか~。しょうがないのう~。
(ぴたりと止まっていた尾が、呆れたようにゆっくり左右に揺れる。
大きな鹿肉の塊を見遣り、)
……煮るか~。捌いてあるだけ上出来じゃな~。
(やれやれと腰を上げ、家馬車の中へ上がると鍋やら水桶やら何やらを持って来て、
手慣れた様子で仕掛け始め)
焼けとるの、とりあえずお食べや~。
(と数本の串をあごでしゃくる。)
虚ろだった瞳がひゅっと開き、頭の上の耳がぴくぴくと震えるが、やがて)
……なんじゃ、今日は人っ子がよう来るのう~。
腹ぁ空いとるんか~。しょうがないのう~。
(ぴたりと止まっていた尾が、呆れたようにゆっくり左右に揺れる。
大きな鹿肉の塊を見遣り、)
……煮るか~。捌いてあるだけ上出来じゃな~。
(やれやれと腰を上げ、家馬車の中へ上がると鍋やら水桶やら何やらを持って来て、
手慣れた様子で仕掛け始め)
焼けとるの、とりあえずお食べや~。
(と数本の串をあごでしゃくる。)
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すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。