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サヨナキドリ【傭兵】

【1:1】ある日のラサ支部


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うむ!!!!孫の様なものじゃな!!!!!(力強く頷く)
わ……ふふ……そうですね……孫、ですね…(嬉しくて、くすくすと同じように微笑んで)
ほっほっほ!!!!!
(ババアは嬉しそうに高笑いしている)
『それで、ヨタカさんは何を探していらっしゃるの?』(ミツヨは上品に微笑む)
そうでした…自身のつまに贈る万年筆を探していまして…であれば工芸品の物はどうだろうと…チヨさんが提案してくださったんです…。
ラサの工芸品は1級ですから……是非、と案内して頂いたんです。
『あらまぁ、奥様に……素敵ね。万年筆……万年筆……こういうのはどうかしら…』

(軸が寄せ木細工で作られた物や美しいガラスで作られた万年筆の並んだコーナーを案内して)
わ……どれも素敵だ……。(繊細で美しい万年筆達に思わずため息が出る)
寄せ木は力強さの中に美しさがあり…ガラスは光の加減で色味も変わって…かつ繊細で…これは、悩みますね。
『うふふ、どれも綺麗よね……他にも色々あるから、お好きなのを選んでくださいな』
ありがとうございます……。(じっくりと見て、吟味して…結果選んだのは寄せ木で作られた万年筆だ。)俺…これにします…。
『ああ、素敵よねそれ……ラサでは昔から木材が貴重だったから、木材の端材を集めてこういう小さな細工物に使ってたのよ。お値段はこちらでお願いしますね』(そっと値段を提示して)
木材の端材で…!
ラサの職人の緻密さと、残ったものでも大切に使おうとする部分が…マッチして出来たのですね……。
はい、こちらでお願いします…。(値段通りお金を渡して)
『はい、確かに』

うむ、決まったようで何よりじゃ!ありがとうのミツヨちゃん!!

『いいえぇ、おチヨさんもありがとうね』
ありがとうございました…。
チヨさんも……良いお店に連れてきて下さってありがとうございます…。
お陰でいいお土産が買えました…。
ほっほっほ!!!
ラサのええところを知ってもらえるんじゃったらこれくらいお安い御用じゃ!!!!

さ、後は軽食買って戻るとしようかの!!!!!!!
そうですね…もし良ければ、チヨさんご休憩まだでしたし…時間があるようなら一緒にランチしませんか…?
ほっほっほ!よしきた!!ババアが奢っちゃる!!!
わわ、流石に沢山案内して頂いたので…ランチは俺が奢らせてください…!!
なんじゃなんじゃ、坊主が遠慮するでないぞ!!!!!(ほっほっほ!と笑っている)
う、そうです、か……?では、お言葉に甘えて……。
うむ!であれば出発じゃ!!!
(店の外に飛び出していく)
わわ、待ってくださーい…!(店主にお辞儀してから慌てて共に出ていく)
(ほっほっほ!と元気に走って屋台の密集した方へ)
はぁ、はぁ……や、やっと追いついた……。(屋台の近くまで来るとヘトヘトになってその場で膝を着く。)
おお。大丈夫かのヨタカ坊!
腹ごなしに軽く走ったのじゃがキツかったかの???
そこで休んどれ!!!
(近くで腰を下ろして食べられる用に広げられたテーブルとベンチを指差して)
いえ……体力が想定よりなくて…。(頭をガクリ)
でも、大丈夫です…もう立てますので。
ほっほっほ!ならばよし!若いのはいいことじゃ!!
いや、お恥ずかしい……。(頬をかいて)
それにしても……屋台前だからか、いい香りだなぁ……。(お腹がグゥと鳴る)
好きなもん選ぶがええ!!色々あるぞい!!!
わ、わ、どうしようかな…サッと食べれるような…ホットドッグにしようかなぁ……お肉も野菜も取れますし…。
ほっほっほ、ええのお!!
羊肉のソーセージソーセェジで作ったのが観光客にウケがええぞ!!
よしよし、それを買うてやろうな!!
(屋台の方へ向かって店主からホットドック3つと飲み物を2つ買ってくる)

ほれヨタカ坊!たんと食え!!
(彼にホットドックと飲み物を1つずつ渡そうと)
ありがとうございます…(ホットドッグを受け取って)…ホントに、チヨさんが着いてきて下さったから…ラサのいい所たくさん回れて良かったです…お土産も買えましたし…。
(むしゃむしゃとホットドックを齧りながら)

ほっほっほ!!!
ラサのええところ、ちょっとでも知ってくれたならわしは満足じゃ!!!
今度時間があったらわしの風呂屋にも来るがええ!!!
わ、チヨさんは風呂屋をやってるんですね…毎日走って運んでいるのも、お風呂のお湯…なんですか…?(そう言えば出会った時にお湯がいるのかと聞かれたのを思い出して)
否!わしはその場に容器があれば温泉を湧かせるギフトを持っておるでの!!
ドラム缶さえ持っておけばどこでも風呂を用意することが出来るのじゃ!!!
わ、わ、温泉を…!
何処へでも癒しを求める人の所へ行って…温泉を提供できるのは、いいですね…。
その通り!何よりラサでは水が貴重だしの!
故に!わしはラサを走り回るのじゃ!!!
チヨさんは、温泉で人々の気持ちや心を和らげるラサの架け橋ですね…。
ほっほっほっほっほっほっ!!!!!
急にそう言われると照れるのう!!!!!!!!
ふふ、現に今まで巡ってきたお店の人達や周りの人達の…チヨさんの名前を呼ぶ時の表情がそう物語ってると思いました…。
是非とも、次は家族でラサに来て温泉浸かりたいですね…。
うむ!!!
家族向けの個室風呂も用意があるでの!!!!
入りに来るがええ!!!!!
わ、家族向けのも…!
至れり尽くせりです……ん、ご馳走様でした……。ホットドック、ソーセージがパリパリジューシーで…美味しかったです…。
ほっほっほっほ!肉はパゥワーが出てええのう!!
どれ、わしは午後の仕事に行くとするか!!!
ヨタカ坊はどうする!!?帰り道がわからんなら送っていくが!!!!
空を飛びながら、帰るので大丈夫です。
ふふ、午後からもお肉パワーで頑張ってください…ほんとにありがとうございました…!(握手を求めようと)
おおう!!そうか!!!
ほっほっほ!!!!また来るんじゃぞ!!!!!!
(がっしりと力強く握手に応えると、ラサの雑踏の中へと走り出していこうと)
また、ラサで…!(遠くへ行くまで手を振り見送り)
(ほっほっほー!!と声が遠くなり、あっという間に見えなくなる)
…ほんとに、沢山パワー…貰いました…。(心が暖かくなったなぁ、と微笑んで。番の為に、家族のために買ったお土産を持って帰路に着いた)

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