ヨタカとチヨの話

(ラサで今日も元気なBBAが走り回っている)

ほっほっほっほっほっほっほっほ！！！！
わしじゃよ！！！！！！

(紫月と共にサヨナキドリのラサ支部へとやって来ていた。紫月は商談中なので、外の空気を吸いに外へと出てきたら颯爽と吹く風を感じて見上げると、人が走っていた。)……ひと……?そう言えば、ラサ支部の支店長は元気なおばあさんと聞いたような…。

あの…!(そうなのであれば挨拶はしとこうと思い、声を掛けようと)

ほっ！？

（キキーッ！とブレーキ音！）
（ババア・イヤーは地獄耳！たとえ走っていようが声をかけられたらきちんとわかるし止まれるのだ！）

なんじゃあ！？
湯が必要か坊主！
ここらじゃ見ない顔じゃのーー！？

わわ、本当にとても元気なお方だ……。
(急ブレーキに驚く顔を見平常を装って)

俺は、ヨタカ・アストラルノヴァと申します…
貴女が…サヨナキドリのラサ支店長さんでしょうか…?

うむ！！！わしじゃよ！！！！！
チヨ・ケンコーランドじゃ！！！！
よろしくのぉ、ヨタカ坊！！！！！
ラサへ観光かえ！！！！！？？？？

やはり、そうでしたか…どうぞ、宜しく…。
紫月…武器商人とは番（ふうふ）関係にありまして……共にラサへ付いて来たのですが、商談中なので少し、外を見に来た所でした…チヨさんは…お仕事中ですか?

なんと！！！！商人坊の旦那かえ！！！！
わしはのー！丁度一度ラサを回って休憩に戻ってきたところじゃ！！
観光するなら案内でしようかの？

そうです、以後お見知りおきを…。
わ、休憩に戻ってこられたのに……良いんですか…?

ええ、ええ！
ラサはの！わしの庭みたいなもんでの！！
行きたいところがあればチヨ婆におまかせ！！じゃ！！！
（どんどん！と力強くヨタカの腰を掌で叩こうと）

わわ、っ…!
そうです、か…?元々、色々見て回ろうと思っていたので、お言葉に甘えてそうさせて頂きます…。
実はバザールで買い物したいなぁ…と思っていて…。（腰を叩かれ驚きながらも、地図を胸元から取り出して開く）

ほほう、なるほどの！砂市（さんど・ばざぁる）かの？ありゃ有名じゃからのぉ！！
土産物ヨシ！食べ物屋台ヨシ！スリには注意じゃぞ！！
それとも盗品が目当てかえ！！（くわっ）

数回、行ったことありますが……治安は少しアレですが、賑やかで煌びやかで…いい所でした…。
盗品は流石に……!（慌てて首を横に振り）
商談中の武器商人と…家に息子がいるので…お土産に何かと思って…。

ほっほっほ！家族思いのええ子じゃな！！
よしよし、なら早速行くぞい！！


着いてくるのじゃ！！！！


（バビュン！！！！！！！）


（圧倒的瞬足のBBAがあっという間に見えなくなりかける）