ギルドスレッド
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鳩の巣館
やってきた人影に顔をあげる。相手の姿を目にとめ、気まずそうに目を伏せてから、口を開いた。
「客人よ、余りもてなせずすまぬ。武器を新しくしようと手にしたはいいが、名をつけられず困っていた所。簡単に名付けても良いが、それは、こう……足りぬので」
そう言って途方にくれたという風に、飾りのない剣を見た。
「客人よ、余りもてなせずすまぬ。武器を新しくしようと手にしたはいいが、名をつけられず困っていた所。簡単に名付けても良いが、それは、こう……足りぬので」
そう言って途方にくれたという風に、飾りのない剣を見た。
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目の前にあるのは今までの剣とは違う、飾り気のないもの。
それを眼力で穴が開きそうなほどに見ながら、表情一つ変えずにいる。
横に置かれた白湯には蜂蜜が溶かされていたが、既に湯気は絶えて久しい。
「名が、わからない。どうしたらいいのか、わからない」
ぽそりと、呟いた。