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大樹の根

【1:1RP】歓声想わば


 依頼が入った。
 なんてことない依頼だ。
 遊んでいたところを攫われた子供を助ける。ただそれだけの、ありふれた依頼。
 数は5名。其れに対して宛てがわれたのはたった2名の特異運命座標。

 星穹と、オライオン。

 女は云った。
「子供は嫌いだ」と。其の双眸には僅かな混乱の色が滲んでいた。幼少期の記憶などない。彼女にとっては子供こそ未知(かいぶつ)だ。

 男は云った。
「救いに行く」と。奪われるべきではない。ならば行動で示すしかない。敵は命を潰すことを躊躇いはしないと知っているから。

 では。どう、動くべきか。

●概要
・天候/時間
 昼下がりの曇天。分厚い鈍色の雲が空を覆う。

・ところ
 ローレット。ある程度のものがそろったテーブル、その一角。

・期間
 依頼を受けてから、出発するまで。

 星穹()とオライオン(p3p009186)の1:1RPスレッド。
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 ……ありふれた、ですか。
 ありふれているとしても、愛したひとを……家族を亡くすことがありふれている世界は、おかしいのです。
 悔恨も、憎悪も、等しく貴方のためにある。……後悔することはなくとも、さも当然のように仰いますのね。

(変わらぬ顔色に表情を強張らせた――というより、元に戻った。同情などしないけれど、苦しむこともしないのが不思議だ)

 ……私、成人はしていますのよ、これでも。
 もう子供ではありませんし……まぁ、はい。
 貴方のいうことは……きっと、正しいのでしょうね。

(素直に頷いた。ただ、その未来が想像できないだけで)

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