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大樹の根
……ありふれた、ですか。
ありふれているとしても、愛したひとを……家族を亡くすことがありふれている世界は、おかしいのです。
悔恨も、憎悪も、等しく貴方のためにある。……後悔することはなくとも、さも当然のように仰いますのね。
(変わらぬ顔色に表情を強張らせた――というより、元に戻った。同情などしないけれど、苦しむこともしないのが不思議だ)
……私、成人はしていますのよ、これでも。
もう子供ではありませんし……まぁ、はい。
貴方のいうことは……きっと、正しいのでしょうね。
(素直に頷いた。ただ、その未来が想像できないだけで)
ありふれているとしても、愛したひとを……家族を亡くすことがありふれている世界は、おかしいのです。
悔恨も、憎悪も、等しく貴方のためにある。……後悔することはなくとも、さも当然のように仰いますのね。
(変わらぬ顔色に表情を強張らせた――というより、元に戻った。同情などしないけれど、苦しむこともしないのが不思議だ)
……私、成人はしていますのよ、これでも。
もう子供ではありませんし……まぁ、はい。
貴方のいうことは……きっと、正しいのでしょうね。
(素直に頷いた。ただ、その未来が想像できないだけで)
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依頼が入った。
なんてことない依頼だ。
遊んでいたところを攫われた子供を助ける。ただそれだけの、ありふれた依頼。
数は5名。其れに対して宛てがわれたのはたった2名の特異運命座標。
星穹と、オライオン。
女は云った。
「子供は嫌いだ」と。其の双眸には僅かな混乱の色が滲んでいた。幼少期の記憶などない。彼女にとっては子供こそ未知(かいぶつ)だ。
男は云った。
「救いに行く」と。奪われるべきではない。ならば行動で示すしかない。敵は命を潰すことを躊躇いはしないと知っているから。
では。どう、動くべきか。
●概要
・天候/時間
昼下がりの曇天。分厚い鈍色の雲が空を覆う。
・ところ
ローレット。ある程度のものがそろったテーブル、その一角。
・期間
依頼を受けてから、出発するまで。
星穹()とオライオン(p3p009186)の1:1RPスレッド。
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