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ギルドスレッド

星の社

【RP】やさぐれ巫女と金糸の少女

その日、小金井・正純は少々気分が沈んでいた。
空は雲に覆われ星は見えない。
自身の心もまた、モヤモヤと晴れずにいる。

アドラステイアの、撃鉄の聖銃士との一件は思った以上に心に残っているようだ。

かつての、無力感に苛まれていた自分が顔を出すくらいに。

そんな折、部屋へと来客が訪れた。
その名前は、まさに撃鉄の聖銃士と共に戦った少女のものであった。

※小金井・正純、エクスマリア=カリブルヌス以外の書き込みを禁じます。

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っつつ、こんな時に来客ですか。
ツいてないねぇです……。(頭を抑えて椅子から立ち上がり)

どうぞ、部屋は開いてますよ。
(と、部屋の前にいるであろう少女に告げる)
失礼、する。
(声に応じて入ると、部屋の主はなにやら不調そうに見える)
ふむ。日を改めたほうが、良い、か?
ああ、いえ。少し休んでいただけなんで。
(にこ、と笑顔を作り)
こんばんは、エクスマリアさん。先日はありがとうございました。
ああ、ごきげんよう、だ。正純。
(笑顔に無表情なまま目礼を返し)
礼には、及ばない。共に仕事をしたまで、だ。
そう、ですか。そう言って頂けるとこちらも気が楽になります。
(と、答えつつもどこか忙しなさそうに目を動かし)

今日は何か御用がありましたか?
いや、特別な用向きでは、ない。この辺りが住処らしいと聞いた、故。
京に用があったついでに、な。
(見れば、小さな体と比べると些か大きな包を背に負っている)
ははぁ、なるほどなるほど。
間が良いのか悪いのか……。

……なにかお届けもので?(包をみて)
これか? 買い物、だ。
豊穣は、他の国と毛色の違う品が多いから、な。
衣類などは、中々興味深い。
(包をぽんぽん叩き)
ああ、そうでしたか。(ぽん、と手を付き
京はまだ荒れていたでしょうに、商人とは逞しいものですね。
そのバイタリティを少しでも分けてもらいたいもので。
今の賑やかさは少しばかり苦手なんで、あまり京には顔を出しませんが。
質の良いものは、丁重な保管が難しくなった分、相場より随分安くしているそうで、な。
傷む前に少しでも金に変えたい、らしい。茶菓子も、買った。正純もどう、だ?
(和菓子らしき紙包みを取り出して)
やったお菓子!!!
……こほん、じゃあお茶いれますか!
(座布団を取りだし)
ここで座っててください!お茶もってくるので!
(鼻歌を歌いつつお茶の準備をし)
お待たせしました、粗茶でs
(すてん、と段差につまづき転び、お茶をかぶる)
アッッッッチィ!!!!!!!
……大丈夫、か?
(髪を伸ばして茶碗が割れぬよう確保しつつ、正純の傍へ)
火傷はない、か? ヒールなら出来るが……
ああいや、火傷はしてねぇです……。
(ふらふらと立ち上がり)
やっぱり今日はツいてない……。
お茶入れ直してきますね……。
ああ、気をつけて、な?
(精彩を欠いているらしい姿を見送り)
すいません、お待たせしました。
思わず口も悪くなりましたし、気をつけないと。
(そっと、今度は細心の注意を払ってお茶を目の前に)
ありがとう、だ。口は気にしないが……やはり不調、か?
(依頼で同行した限りでは、楚々とした人物に見えた為に、首を傾げつつも紙包みを開ける。中身はきんつば、小豆だけでなく芋や栗、抹茶など各種揃った贈答用の品らしい)
不調、ってのとは違うんでしょうが。
……なにやら気持ちはモヤついてますね。
(と、言いつつ自分も席に着く)
気にしてるつもりはなかったんですが。
ふむ……一度吐き出すのも、良いと思う、ぞ?
丁度、口の滑りが良くなるものも、ある。
(きんつばを取りやすいように広げて)
それに、口も普段繕っているのなら、楽にしていい、が?
あー、んー。(と少し目を泳がせ)
……まあ、たまにはいいか。(と、きんつばを一つぱくり)
別に、取り繕ってる訳じゃないんですけどね。
あの話し方が一番話しやすくて、1番本音を隠せるんですよ。(もぐもぐ)
ほう。隠したいような、本音が?
(きんつばを一口、お茶を啜る)
そりゃ私も巫女や信仰者である前に一人の人間ですんで、人にゃ言えないようなことを思うこともありますよ。(更にもうひとつ口に)
それこそ、うるせぇ!と叫びたくなることも。
奥ゆかしい、な。随分明け透けにしているものも、ローレットには、多い、が。
(もぐもぐ)
巫女となると、中々そうも行かないもの、か。
……ソウデスネ、巫女ナンデ。

いや、ぶっちゃけ巫女とか抜きに、普段はああやって丁寧にしてるのが一番なんですよ。
見せたくないもの見せなくて済むじゃないですか。
なる、ほど。まあ、負担にならないのであれば、それでいいこと、だが。
今の気持ちのモヤとやらは、晴れそう、か?
……どうでしょうね、正直、自分でも何が気に入らなくて、どうしたいのかなんてわかんないんです。
私は、彼を……。
(といいつつ、自身の湯のみに目を落とし)
ああいや、違いますよ!!
ほら、この前依頼で対峙したでしょう。
撃鉄、あのガキンチョのことです。
ああ、あの。セルゲイ、といった、か……その弟を討った、と言う話だった、な。
なるほど、これのように、甘い話ではなかった、か。
(などと言いながらきんつばをもう一つ摘む)
その手の話はとんとありませんね……。
人並みに憧れはありますが、まあ、急いてる訳でもないですし……。(お茶を一口)

彼の弟を殺したことに後悔はありません。
これから、彼と対面して彼を打倒することも。

……でも、モヤモヤとしたものが残っているのも事実。
何やら心は晴れぬままなんですよ。
憧れが、焦燥に変わらぬ歳のうちに、急いておくほうがいいかもしれない、が。
(ずずー)

後悔はしておらずとも、それを最善と、納得しているかは、また別ということ、か。
気持ちは、わからないでも、ない。
まあ、言葉にすればその程度なんです。

それと何より、セルゲイは私によく似ている。
アレを見てると、鏡を見てるみたいで、ムカつくんですよね。
あれは、世界を知らずに世界を呪っていた私です。
己の無力を世界のせいにして、目先の甘言に甘え何も成せなかった私。
……だからでしょうか、見ているとイライラして、放っておけなかった。
ふむ、なるほど。ならば、どうしたい?
曇った小僧の目を、覚まさせたい、か?
ああいえ、人を殺してるんですし報いは受けさせますよ?曇ったまま死ぬのならそれはアレの運命でしょう。

ただ、こちらの言葉も届かぬまま死なせる気は毛頭ありませんし、次こそは確実にこちらを向かせます。
ええ、その前に死なねば良いのですが。
そう、か。過剰な執着とならぬなら、それでいい。
振り向かせる程度ならば、マリアも手伝えるかも、しれない。
その前に死なないでいれば、な。
現状、星以外に執着するものはねぇですしね。
ええ、その時はマリアちゃんにも手伝って貰うことにしましょうか。
生死ばっかりは私もわかんないですけど。
(と、少し調子が戻ったのか声が軽く)
(マリアちゃん、と呼ばれ髪が若干ぱたぱたと跳ねる)
ああ、任されよう……星、とは空の、か?
あ、ついちゃん付けで呼んでしまいましたが問題はありませんでしたか……?

はい。何を隠そうここは星の社、天に輝く星を信仰する社なのです。
ない。そう呼ばれる方が……その、嬉、しい。
(表情は微動だにしないものの、髪の毛は跳ねたり丸まったりとどこか忙しない)
星の信仰、か。占星術のようなもの、か?
ではマリアちゃんと。(にこりと笑い)
あまり大それたものではないですよ。
見返りを求めず、何も期待せず。
ただ、星に祈る、それだけです。
(笑みにも無表情で見つめ返す。しかし髪は跳ねていた)
そんな信仰も、ある、か。正純は、何を祈っている?
何を、と言われると少し難しいですが。
そうですね、いつか星々に手が届くことを、でしょうか。
星に、手を……誰かが、居るのだろう、か?
いいえ、あそこには誰いませんし、何もありません。
それでも、私は星に焦がれました。
いつかそれに、触れてみたいと。ただ、それだけなんですよ。
まあ、いい歳して恥ずかしい話ですが。
恥じることでは、ない。
人が何かを追い求めることに、歳など些事、だ。
それに、誰も、何も居ないのなら。
正純が触れてくれるのは、星も嬉しい、だろう。きっと。
……それなら、いいのですけどね。
まあ、そんな感じでうちの社は星を様々な形で信仰しているのです。

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