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別邸『イハ=ントレイ』

【プレイング置き場】回顧録


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なみまに さかなが おどるのが すき
うみに おひさま きらめくのが すき ♪

――そうやって。
歌しか知らないなら、歌で語り掛けようと。
そう思ったのは、いつじゃったか。
『竜のうたごえ』は、答えを返さない。


ひとつひとつ岩肌を下っていく。
ネラとは黒という意味。磨き抜かれた火成岩……この島が、火山活動によって生まれたという……いや、そんな話は今は良いか?
しかし我とあれの話とは、畢竟コン=モスカという家、我ら鯨の海種、そしてこの海の語られざる歴史……
そういうものに触れて。

いや、違うか。
くだらない歌ひとつで良い。
そうじゃな?

我とあれを見紛うという話を聞いた。
あれが、泣いたと云う話を聞いた。
どんな話も、しとしと肌にしみつくような湿度でありながら、シャコガイのように足を取って来たりはしない。
哀しんでいるし、寂しがっているが、どこか乾いた懐かしみがある。
我らは、正しく死者を弔えているのだ。

『竜のうたごえ』は、これひとつではない。
ずらりと並んだその貝は、歴代の御子の命そのものであり、そこに一つを並べながら、一つ隣のそれは母であると宣うその目は、濁ってはいないが輝いてもいない。

「御母様。カタラァナが戻って参りましたよ」
答えなどあるはずもない。
『竜のうたごえ』は、何を歌うのだろう?

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