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ギルドスレッド

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別邸『イハ=ントレイ』

【RP】もう一度歌うために

「んー……む」
 少女は虚空に向かって唸りながら、ぐりぐり摘みを動かす。
 まずは基本のキであるピアノの音。それくらいは出せる。それからストリングスらしきものも。
 おおよそ自分の知り得る楽器の音は何となく出せるようになった。それらはプリセットに入れてある為、いつでも取り出せる。
 さて、問題はここからだ。
 慎重にパラメータを弄る。弄っては鍵盤を押し、その音色を吟味しては自分の演奏に使えるものかを検証する。
「本当に何なんじゃ、これは」
 音楽狂いのベルーガ娘(カタラァナ)は、どうやらとうとう自分専用の楽器を作り出してしまっていたようで、彼女のねぐらを引き払う時に何本か予備にストックしてあったのを回収してきたのだが、これがまぁ実に難解だ。

 知る人はこれを“シンセサイザー”と呼んだだろう。正確には似て非なるものであり、収斂進化の賜物である。
 この楽器の性能を完全に引き出すには波濤魔術の知識と技術が必要であり、その意味ではクレマァダほど適任はいない。その彼女をして、無限に存在する音から最適解を摘まみだすことに苦心せざるを得ないのだった。

 加えてクレマァダは、あの娘ほど自由に歌えない。
 演奏技術や歌唱力では引けを取らないし、楽譜から作曲者の意図を読み取ることはむしろ勝っていたが、アドリブ力に欠ける面があった。
 やはり自分には向いていないと思いつつも、しかし楽器を弄る手は止めない。
 夭折せし偉大な音楽家の芸術を失伝させるのは、あまりにしのびないから。

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雑談話。

楽器を練習するスレッドです。
交流によって“気付き”を得ることもあるので、横やりは歓迎しているそうです。

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……強く弾くとふわっと楽器が上下する。
どういう原理で浮いとるんじゃ、これ。
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