PandoraPartyProject

ギルドスレッド

名もなき蝶の箱庭

中庭

屋敷へと続く門から隠れるように、さらにさらに奥へ続く先。
茂る森に隣接する、ひっそりとした場所。

のんびりお昼寝。
ひとり、黙々と鍛錬。
雨の日は、軒下で読書。

さて、今日は何をしようか――

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(軒下に設置されたソファベッドにころん。)
…あ、つぃ。溶ける。。
(お顔の御披露目まで、のんびり、まったり。ごろごろ。。)
(ぽた、ぽたり。雫のおと。みずの、おと。中庭の木々が、いつもより、重たげ)
…だるい。じめじめする、、あつい。いっそ、もっと土砂降りになってくれたら良いのに。
(そうしたら、外に出てみるのもいいかもしれない、のに。。)
静かだな…
(窓辺で、雨の音だけ響く室内。ゆっくりと瞬きすると、急に眠気が。うとうと…膝にのせた本は開かれたまま。雨音が眠気を誘って、微睡み…)
(まだ薄暗い朝。朝露が光を反射して煌き、ささやかな明かり代わりに。)
……。
(目を閉じ、息を整え。無造作に、鞘に納めたままの刀を右手に。抜いては返す手で、鞘に納め――ほんの秒にも満たない動き。何度も繰り返し。何度も何度も。。)
(ひたすら同じ動作を繰り返したのち、今度は、納刀した刀を左手に持ち替え、従来の型どおりに、再び同じ抜刀訓練。)

(右も左も、同じように使えないと…。魔種との命の遣り取りでは、試合のルールはまかり通らないから。。)
(うとうと。風が冷たい…と、目を開けると)
ん… いま何時…?

(窓が開いて、庭から、色んな音が響く。とても賑やか。)
また、雨が降るな…。
湿ったにおい…暑くならないでほしいな。。
(少しだけ、日差しが和らいでる。雨も止んでる)
…あの葉についていたカタツムリ、まだ居るかな。
(二日ほど前に見た、中庭の住人)
(深夜。雨は一旦落ち着き、湿り気のある芝に音もなく降り、佇む。両目は閉じて、視界をふさぐ。左手には鞘に納まる太刀。
 ――背の高い樹から、ひとしずく。水滴が葉を伝い、つ…、、と。)
(雫が落ちた刹那――ひとつがふたつの雫に。無音で翻る服の裾、直立からの重心移動で開いた脚。草を踏む音は無く、音も動きも一切なく。しかし、数瞬前とは全く違う姿勢。抜き放った刀身が、月明かりを鋭く反射する。)

……。(小さく息を吸い、ゆるりと瞳を開く。)
(少しだけ、日が当たる久しぶりの天気。)
空気が…ぬるい…

(それでも、少しの風を求めて中庭のソファへ…)
(思った以上に、湿度が残るしっとりとした空気。時々感じる風の心地よさに、うとうと…)
(軒下のソファで寝ていたら、何か…頬に触れるぬるいものが。)
…ん。

……お前、だれ?

(ゆるりと目を開けると、毛玉。じゃなくて、ふわふわの獣が此方を見つめている。敵意は、なさそう。)
ゎ。こら、うごくな…!

(風呂に連行して、身体を洗い、熱すぎないお湯をかけると、獣は勢いよく身震いした。水滴が、あちこちに。当然、自身にもシャワーのように降りかかる。)

…っ、俺まで。(ため息)
……。
(洗って、乾かして、ふわふわになった獣を見つめ。)

お前…汚れていたわけじゃなかったのか。
(艶のある漆黒のの毛玉が、ひと声、わふ。と返事するように吠えた。お礼とでもいうかのように此方の顔を舐めてくる。)

ぅわ、…くすぐったい…やめろ。(くすくす。思わず、綻ぶ口元と零れる笑み。あぁ、柔らかくてふわふわな毛が気持ちいい)
(リビングのソファで寝そべって本を読んでいると、漆黒の獣が寄り添い、丸くなる。ちょっと狭い。)

……。(いつの間にか、やさしい温もりに睡魔が。。)
……。

(じ…と。目が合う、漆黒の獣。その口元に、やわく咥えているのは…)

…ねこ? お前、それ…どうしたの。
(にぁ…と、か細い声で鳴くちいさな猫。まだ、ひと月も生きたかどうかの、其れ。)
…まさか、食べるつもりじゃないだろうな?

(ため息をつきながら、漆黒に話しかけると、はやく持て。と言わんばかりに、仔猫を寄せてきた。)

あぁもう…なんで。俺は餌の面倒しかできないぞ。(ぼやきながらも柔らかい毛布で包み、抱き寄せる。獣は満足げに主人と認めた精霊種の後ろをついて厨房へ。。)
(中庭のソファで、獣が丸く伏せって。仔猫がしっぽに埋もれるようにすやすやと。。)

(庭の中ほどで、毎朝の素振り。昨晩、仔猫の世話にかかっていたから、今朝はすこし遅めの訓練開始。)
(一通りの基本動作を終えて、かるく息を吐き。)

……あいつらの名前、どうしよう。

(おい、とか。そこの、でも二匹は反応するけれども。)
(珍しく、敷地外へ)
…疲れた。
(人の気配が多い場所は、やっぱり苦手。。)
(少しずつ、少しずつ…つよくなって、ゆこう。)

(暫し、刀を握る右手を見つめ…朝の稽古は終わり。)
(足元に獣。膝上にじゃれる仔猫。ソファの手すりに寄りかかり、本をめくる。)
今日は、すずしいな…

(視線を落とすと、心なしかいつもよりご機嫌そうな二つのふわふわが視界に入る。)
(すこしだけ、口元が綻ぶのを隠さず、仔猫を撫でると、獣が膝に顎を乗せてきて撫でろと言わんばかりの上目遣い。)
…お前たちは、環境に慣れるのが早すぎないか?
(耳の間をわしゃわしゃと掻き撫でてやる。耳を伏せ、気持ちよさそうな獣。)
(窓を開け、出窓の縁に凭れるように座り)
ぁ…っぃ…

(ぐでーん。獣も、床にべったりぐでん。仔猫は、仰向けで両脚を投げ出してすぅすぅ…)
まったく…警戒心の欠片もないな…

(仔猫の腹を撫でながら、かるいため息)
 
(ぼんやり。凍てつく空気。冴える月。紺青の夜空。はらりはらりと散る雪。)

…俺に与えられるギフトは、なんだろう。淋しさ、かなぁ。。。

(膝の上ので眠る猫を撫でながら、ぽつり。ちいさく零れた言葉に、足元で寝そべる獣が主人を見上げた。)
 
…ん、なぁに?

(見上げる獣の頭をひと撫で。耳を伏せたふわふわの感触が心地良い)
(凛と凍る空気。冴えた空。霜が降りる葉。すらり。刃を抜き…)

…、

(真一文字に薙ぐ。ちいさく吐いた息が、細く白く、儚く消える)
(手に握る刀の柄を見つめ)

…腕、落ちたかな。

(寒いだけで、こんなに鈍るなんて。と、独り言ちる)
(冬の午後。午後というよりは、もう黄昏の其れ。)

日が落ちるの、ほんとに早くなった。
…さて、今夜はシャイネン・ナハトらしい。

(傍らに佇む大きな獣の頭を撫でながら、俺は関係ないと苦笑する。眩しいのは苦手だ。)
(吐息がしろく、ほそく...)

…今夜も、冷えるな。

(肩に乗る猫と、膝に顎を乗せる獣を撫でるのに両手が忙しい)
(ストールを纏い、座って本を読み始めると、獣と猫が寄ってきて定位置に…)

このカウチも、そろそろ大きいものに新調しようかな…

(床に寝そべる獣が、気の毒で。)
さて。どうなるかな…

(朝焼けに染まる空を見上げ。)
(手にした本を広げ、ふむ…と唸りつつ。)

…さて。どうしたものかな。

(広げた本は、この世界に関する難しげな内容で…)
(きらきらと、身体の周りが煌めいて…)

これが、ギフト…か。

(心なしか微笑みながら、光を掬うように手を伸ばす。触れることは叶わないけれども)
(親指にす…と、ナイフの刃を押し当て。ぷつり、と皮膚が破れる感触がした後、溢れる紅い珠)

……。

(じぃ…と見つめていると、膨らむように赤い珠は大きくなり。
 きらきらと細かな粒子の光に変わる。)
(寒いから、と、中庭の見える室内で、ぼう…とした瞳で外を見遣り)

…また、何かが起こるか。

(忙しない事この上ないな…と、息をつきながら、本のページをめくる。)
(ソファでうたた寝をしていると、獣が顔元へ鼻を擦り付けて、くぅ…と鳴く。)

…ん。あぁ、ごめん。
俺、また読書の途中で寝てた…?
ちゃんとベッドで寝るから、そんなに心配しないで。

(柔く笑みながら獣の頭を撫でると、今度は、一緒にまぁるくなって寝ていた猫が、不満の声を上げた。)
(明かりもない部屋の中。手のひらにナイフを押しあて。)

……。

(零れた紅い血は、地に落ちる前に、きらきらと仄かに煌めいて消える。)
(すやすやと、カウチで微睡んでいたひとりと二匹。ふ…と、重たげに目蓋を少し上げて、)

…そろそろ、行くか。

(眠り姫の時間はもうすぐ終わる)

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