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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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……チッ

(存外相手は冷静だった。すぐにでもその拳を叩き込んでくると思っていた。
確かにこの位置は拙い。剣を振るうのは難しい)

―――ほう? 面白い事を言う。

(剣が使えなければ使わなければいいだけ。使えない物に意味など無い。
二本の剣が使えなくともまだ己には脚がある。今必要なのは威力よりも速さ。狙いは仕切り直し。
右足で大地を蹴り、そのまま振り上げる―――)

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