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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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好くも何もないだろう。私にとってこれは当たり前だ。
歩けること、息を吸えることを誇る者はいないだろう。私はそういうモノなのだ。

(初めからそうあるべくしてあったモノができることをしていたに過ぎない。
己が求めて進んでいない道はひどくあやふやで不確かだった。
だが、いつからだっただろうか。こんな風に思うようになってしまったのは。
師に追いつこうとしていた時はただ剣を振るうのが楽しかった。身体を動かすのが愉しかった。毎日が輝いていた。

しかし気づいてしまった。駆け抜けた先は誰もおらずそこにいたのはたった独りだった。そして……それは今も。
数多くの特異運命座標たちと出会い自らの特異性が高くはないと識ってもそれは変わらない)

出来ることをする。それは皆がやっていることだ。私はこれからもこの力をちゃんと使うさ。

(―――苛立ちは未だ治らない)

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