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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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(汗は流した。流石にまだ日の高いこの時間から酒はないな、と考え直しとりあえずお茶を淹れることにした。実家で飲んでいた物とは程遠い出来ではあるがこれでもこの世界に来て少しは上手くなったのだ)

約束の時間まではもう少しあるな……。迷うような場所でもないし時間通りに来るだろう
お茶菓子なんて洒落たものはないが果物くらいは切っておくか

(机に置かれた果物入れから取り出すのは梨。慣れた手つきで小剣を取り出すと皮をするする剥いていく)

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