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ギャザリング・キャッスル

【PPP3周年】Twitter投稿作品投下スレ【おめでとう】

ここはPPP3周年をお祝いするSS作品を投下していくメタスレッドです。

投稿可能文字数上限が1000文字であることを生かして、1000字で完結するSSを投下していきましょう。
投下出来たら、右上の日付ボタンを押して発言を抽出してください。
そしてそのページのURLをTwitterにハッシュタグを付けてツイートすればOKです。
なお、SSの内容は問わない模様です。
公序良俗に引っ掛からない範囲とはなりますが、好きに書き連ねればそれがあなたの愛です。誇りましょう。

参考:https://rev1.reversion.jp/page/3rdContribution

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 しかし、今は日が昇り切った昼の時間帯。単純に「今日」という時間はもう半分が過ぎている。
 自分の後に来た二人を見れば、もう今日はこれ以上あまりイレギュラーズが来ないのではないか?
 だが。

「……なんでお前は人が多い方に賭けるんだ」

 単純に考えれば十七号が有利な賭け。三人の召喚時間の偏りはただの偶然かもしれないのに。
 そう問われた錬はしかし、眼を閉じ不敵な笑みを返した。

「先入観の違いだろうな」
「先入観?」
「折角特異運命座標とやらになったんだ。それならば運命ってやつも信じてみようって気になるだろ?」

 なんだそれは、と十七号は思った。
 確かにイレギュラーズはすごいのはよく知っている。鉄帝でも、ラド・バウでもその名は鳴り響いている。
 だが、決してその運命の可能性を手繰る行為は決して簡単でもないし、多大なリスクを負うことも純種である彼女はよく知っていた。

「そういうことなら、受けてもいい」
「本当ですか。よろしくお願いします、ギルドマスター」
「ギルドマスターじゃない!」

 笑顔の顔文字を浮かべて手を差し出して来るボディに応じつつもその役職は認められないと反論する。
 そこにざんげが背後に石造りの人型を従えてやって来た。

「それでは話も纏まったところで、現状を確認してみるでごぜーますか?」

 訓練用のハンマーゴーレム、それを前に『レベル1』で能力が均一化した三人は構える。

「二人とも油断するな」
「始めての戦闘実習。学習させていただきます」

 刀を構える十七号に拳を振り上げるボディ、その二人に対して錬も術符を構える。
 しかしそこで後衛に位置していた錬は気付いた。

「勿論油断はしないが……声を掛けるべきは二人ではないかもしれんな?」

 その言葉に振り返った二人が見たのは、面白そうなものを見た顔をする錬の視線の先にある更なる光。

「さて、後六人になるか?」

 唖然とした表情をした十七号と何処か楽しそうに光を観察するボディをよそに、光は晴れる。
 その中にいた者は──



 ◇◇◇



 その後、同時期に召喚されたイレギュラーズで結成されたギルド<ギャザリング・キャッスル>はタイミングも良く海洋の大決戦に参加する。
 召喚されて間もない大戦にもギルドメンバーは奮闘し、幾らかの活躍も果たしてその戦闘を通じて大きく成長する者もいた。
 賭けの結果ギルドのオーナーになった者は……君の眼でギルドに赴き確かめた方が早いだろう。

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