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ギャザリング・キャッスル

【PPP3周年】Twitter投稿作品投下スレ【おめでとう】

ここはPPP3周年をお祝いするSS作品を投下していくメタスレッドです。

投稿可能文字数上限が1000文字であることを生かして、1000字で完結するSSを投下していきましょう。
投下出来たら、右上の日付ボタンを押して発言を抽出してください。
そしてそのページのURLをTwitterにハッシュタグを付けてツイートすればOKです。
なお、SSの内容は問わない模様です。
公序良俗に引っ掛からない範囲とはなりますが、好きに書き連ねればそれがあなたの愛です。誇りましょう。

参考:https://rev1.reversion.jp/page/3rdContribution

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〇とあるギルドの始まりの日


 □天空神殿

「……なんだ、ここは?」

 2020年5月8日。
 和装を身に纏った青年、天目 錬は突如として──そう、何の脈絡もなく、自身の居場所が空高き神殿に飛ばされた事に思わず困惑の声を漏らした。

(今日は工房で都の■■■■■に納品する刀の仕上げを徹夜で終わらせ、都に刀を運ぶ馬車の中でひと眠りして、それで……)

 目が覚めたら、これである。
 傍に置いてあった刀は勿論、常に肌身離さず持ち歩いていた鍛冶道具もない。
 あるのは着物と履物、愛用の呪式が描かれた手拭と護身用の術符だけだ。

「誘拐、という感じではなさそうだが……?」

 見る限りの景色は悪党の隠れ家というよりも遺跡か神殿とでも言った方が正しいであろう。
 周囲に誰もいないことで警戒しつつも歩を進める錬だが、その耳に誰かの話し声が聞こえた。

「本当に私が──」
「誓って嘘は申してねーです」

 柱の陰から話を聞く限り、どうやら女性二人のようだ。
 何にせよここはまさに天の孤島。自身がここにいる理由を知っていると判断した錬は二人の前に顔を出した。
 話していた二人、カソック姿の女性と少し草臥れた服の左腕が義手となっている女性は錬の姿を見て驚いたようだが、すぐに事情を話してくれた。



 ◇



「──と、いうわけで貴方は特異運命座標(イレギュラーズ)として召喚されたという事でごぜーます」
「なるほど、分かった」
「……随分と、あっさりと了承するんだな?」

 「無辜なる混沌」、<D>、滅びのアークと空繰パンドラ、そして混沌肯定。
 まさか異世界に救世主の一人として召喚されるとは、と感慨深く思った錬に義手の女性、夜式・十七号と名乗った彼女は訝し気に問いかけた。
 とはいえ錬としても己の身体の変調……『レベル1』の影響は自覚出来たし、数値としてその能力を確認する『RPG』で見れば信じる他ない。
 それに。

「異世界の技術とやらも気になるし、レベルが上がれば強くなれるなら……諦めなければいつかは最高の職人になれるということじゃないか?」

 その活動として最も依頼が舞い込むのがローレットというギルドならばそれに従うののも吝かではない。

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