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カルド・エタンセル
……さて、リリオスさんこれくらいで十分かと。
それではそろそろ生地を寝かせようかと思いますので、一旦休憩と型抜きの準備にしましょうか。
(リリオスさんが頑張ってこねていた生地を冷暗所で寝かせる為ボウルを持ってきながら)
それではそろそろ生地を寝かせようかと思いますので、一旦休憩と型抜きの準備にしましょうか。
(リリオスさんが頑張ってこねていた生地を冷暗所で寝かせる為ボウルを持ってきながら)
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時刻は朝と昼の境目ともなり、その場での挨拶に困る時間。
ふと今行っていた作業を止め、白く曇った窓からはしんしんと雪が降り積もっているのが見えていた。
それは此処、『カルド・エタンセル』がある庭についてもそう変わりはない。
春先から秋にかけては美麗なガーデニング技術で整っていた庭も、こうして雪が積もっていてはそれを楽しむのは少々難しい事だろう。
しかしこのような雪景色も又、普段見ることの無い不思議な魅力を出しているのではないだろうか。
「おや、リリオスさん。手が止まっているようですが……あぁ、確かにこうして見るお庭もまた、綺麗な物ですね」
「でしょー!それに見てみてあそこの木のところ、つららとかもたくさん出来ているのが良い感じだよってごめんねテルル!ちょっと気になっちゃってね」
「いえいえ、そこは構いませんからね。さて、生地の方はあと少し練れば寝かせてしまって、次の型抜きの準備にしましょうか」
「はーい!それじゃちゃんと頑張るよー!」
さて、今はお茶会の為の準備中だ。
しっかり手を動かさないと折角の甘い物が無くなってしまうかもしれない。
そう思ったリリオスは少し冷たくなった手で生地をこね始めた。
(OP作:テルルさん)
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