と言うわけで個別で立ててみる

…………。
助け合って……か。そうだな、少し1人で考えすぎかもしれん。メンバーとの交流をもう少し増やして、上手く事を運べるように努力してみよう（こくっと頷き）

俺ももう少し、無い生活に慣れないとな……。

そうそう。一人で抱え込むのはよくねぇぜ。
まあだからと言って何でも頼るってのもアレだけどな！

とりあえずまああたしみたいなやつの言葉が悩みの解決の一助にでもなれりゃ幸いだぜ。

なかなかどうして、他人との間に壁を感じちまうんだ。
やっぱり長い間家に引きこもってた弊害かね……いや、アンタみたいに話をしやすい奴は居るには居るんだが。
（まるで呟くように言う。彼は人付き合いが苦手なのだろう）

うーん、まあ慣れてなかったらそういうこともあるか……。
まあそこら辺は慣れてくしかないんだろうな。
あたしでよけりゃいつでも話し相手ぐらいにはなるしな

ああ、助かる。ありがとう。
話し相手がいるだけで色々と気が紛れるからな……俺がいつもいる屋敷は閑古鳥が鳴いてることが殆どだし、正直言うと淋しいんだ。

なるほどね。
まあそういうこったらなんぼでもこっちに遊びに来ればいいぜ

……んじゃ言葉に甘えよう。
当面はR.O.Oとやらで仕事もあまり入らんだろうし、小休憩は必要だ……エレンシアはアバターとやら登録したか？

いんや、してねぇ。
あんま興味も湧かないしな

そうか……するつもりもない感じなのか？

なんだ？やって欲しかったのか？

ん？ まあやんねーよりは、やった方が楽しいかとか思っただけだが……。
（何故か、一瞬目が泳いだように見えた）

まー残念ながらあたしが興味あるのは「あたし自身が強くなること」と「あたし自身が強い敵と戦えること」なんだ。アバター？だっけか？それが冒険しようが強い敵と戦おうがあたしがそれをやってるわけじゃねぇ。

だから長々と言ったが要は「疑似体験でしかないものにゃ興味はわかねぇ」ってこった

なるほどな、少し野暮だったか。
まぁもし気が向いたら触ってみるといいさ、これ案外へんちくりんだから。
（すました顔でそう言った）

わりぃな、勧めてくれたのにさ。
まあ、気が向いたら……なさそうだが

向き不向きってのはなんでもあるだろう、別に気にすることもないさ。
それに、言う通りあっちはあくまで仮想空間……現実とは随分勝手がちがうからな。

ああ、そうだな。
まあ正直仮想空間とか言われてもいまいちピンとこないって言うかそんなかな

みんな初めてだし、そう思うのも無理はないだろ。
ま、それならそうと俺だってこっちで強くなりてーし、何かあれば手伝うぜ？

うーん。
なら手伝ってもらうよりもまずそっちはそっちで強くなっていってほしいものではあるが。
それを見てるだけで強くならねば的なもんを感じる事も出来るし

ふむ……じゃあ、エレンシアが思う強いって、具体的にはどういうことだ？
強さって言っても色々とあるだろう。例えば肉体的な強さ、精神的な強さ、頭脳的な強さ……勿論これら全てを兼ね備えて総体的な強さというのも一つの答えではあると思うが。

うーん、そうだなぁ。
戦闘力的な強さ、と言えばいいのかな。多分、フィジカル的な強さ？ってところかな。

なるほどな。純粋的で物理的な強さ。
危険な依頼に参加するイレギュラーズならまず必須になる能力だろうな……？
作戦を遂行するための力な訳だし……。

とはいえ、俺は苦手分野だな。
なんだかんだ、依頼じゃ結構怪我が絶えないし。

ふむー。
まあ苦手なら仕方ないか。とはいえ……あんま怪我とかして心配させるもんじゃないぞ？あたしも人のこと言えないが

力を手数で補う……って言い回しが分かりやすいか？
装備も全部動きやすさ重視で選んでるもんだから、掠っただけでも結構怪我することが多い。
あ……でも狙撃銃を片手で使わないといけなくなったから、筋力はちょっと上がったか？
（顎に手を当ててそう呟きながら）

あくまで俺はそういう感じだが、エレンシアの正々堂々な感じも好きだぜ？

なるほどね。
それじゃあまあ出来るだけ当たらないようにしないとな。

はは、そう言ってくれると嬉しいぜ。
とはいえ別に常に正々堂々ってこともないが。そりゃからめ手が必要な時はそれも使うぜ？

タンクをやってた頃は多少の攻撃屁でも無かった筈なんだがな。
防具を少し軽くしただけで、こんなに怪我するようになるとは思わなんだ……。
もう盾を持つこともできない訳ではあるが（ため息交じりに）

まあ……いくら搦め手を使っても無理がある時があるけどな。
分かりやすい例えでいうなら、アリはどう頑張ってもドラゴンには勝てない。

ま、そらそうだ。
勝てないもんはどうやっても勝てないってのはあるさ。
そういうときゃ死ぬか逃げるかどっちかだ。

……死ぬのは御免だ、まだ今はな？
俺は俺の実力をちゃんと理解してるつもりだし、恥でも無理なときは退くさ。

ああ、逃げるのは恥じゃない。
恥なのは無駄なプライドに囚われて不要な犠牲を出す奴さ。

ま、あたしが命を捨てるときはその先に光明がある時だけだがな。

光明が見えても簡単に命を投げ出すようなことはしてくれるなよ？
分かっていると思うが、生きていてこその成功だって沢山ある……というか目の前で誰かが死ぬのなんて誰も見たくねぇだろ。目覚めが悪くなっちまう。

真面目な話に段々逸れてきたな、堅苦しいしこの話はこれくらいにしておこう。
ええと、最初何の話だったっけ？

ははは、まあそうだな。

さて、何の話だったかな。あたしも忘れちまったい。

まーそれはそれとして、だ。

なんか面白い話題はないかい？
ほら、例えばコイバナとか

んぁ……コイバナ？（一瞬間の抜けた返事を返しつつ）

まぁ……ないこともないが、興味あるのか？
とはいえ特に面白い話がある訳でもないんだけどな、偶にしか逢えないし……。
（人差し指で頬をぽりぽりしながら、そんな事を言って）

うん？なんだ、あったのか。
まあそんな年頃ならない方がおかしいんだがな！
つまりあたしはおかしい！

それはさておいてまああるなら話してみるといいぞ。
興味がないこともないのでな

んー……別に言えない話でも無いから良いが。
というか、もう一年と半年以上進展のない話でもあるし……。
（諦めるつもりは今のところないけど……等と呟きながら）

言った通り一年と半年以上前な、ちと引き籠ってた時期があるんだ。
当時はチビで非力で記憶喪失もあったから、純種なのに異世界に放り出された感覚でさ。
……んで、その時一緒に居てくれて……そのまま俺が惚れた。
（相変わらず頬を掻きながら、恥ずかしそうに目を逸らし）

なるほどなるほど。
自分のそばにいてずっと支えてくれた彼女に惚れた、と。
うんうん、いい話だねぇ。
そう言うのは諦めるべきではないぞ。お姉さんは応援してるぞ。

簡単に諦める性格なら、はなから追いかけたりしねーさ。
……それにまだ、恩返しだってろくに出来てないんだ。

ちゃんと言うことも言えてねーし、それまでは……まあ死ねない。

それはいいことだ。
あ、言う事を言う時はフラグ立てるなよ？

フラグ……とやらはよく分からんが、まぁ気を付けておこう。
ずっと子ども扱いされてばかりだからな。そろそろ大きくなったって所を見せねーと。
（ため息交じりに言う、過去に色々あったみたいで）

いや、クリスマスに日帰りさせられたり。
一緒に寝たことすら無かったり。
挙句の果てに上手く言いくるめられたり……もう子供じゃねぇのに。
（なんて呟いている）

うむ。まあ頑張れ。
子供じゃないというならそういうところを見せてやらないとな。

フラグって言うのはあれだ、戦争に行くときに「戦争が終わったら俺……あの子と結婚するんだ」って言うようなアレだ（そういう奴は大体死ぬ）

ああ、鈍臭い兵士が言うようなアレか。
まあ迷信のようなものではあると思ってるが……流石に死んだら洒落にならないし心に秘めておこう（澄まし顔をしつつ）

……さて、俺は話したが。
エレンシアは恋バナとかないのか？

あー、あたしのな……あたしのは……

ないな。ってかさっき言ったじゃないか
「そういう年頃ならそういうのの一つや二つあってもおかしくない。しかしてそういうのがないあたしはオカシイ！」
ってな

んぁ、そりゃすまない。
……そう言うってことは、興味自体はあるのか？
（あまり聞かない方がよいことだとは思いつつ、エレンシアの顔を見てカクリと首を傾げる）

別に深い意味は無いんだが……そういう機会がない、とか？

まあ気にするな。
ん－、興味はないこともないが正直そういう重荷はあたしにはいらねぇかなってな。

ぶっちゃけて言えばそうなんだが

ふむ……そんなこともある、か。
実際俺だって最近まで人と関わる機会なんてほとんどなかったし、イーリンのとこに遊びに行くようになったのも最近の話だったからさ。恋愛云々以前に、人と接することが苦手だった。
（後頭部をかきながら、過去を思い出すように視線を上に向けて）

でも、案外そういう存在ってのも悪くないぜ？
なんつーか、辛くても生きようって気持ちになれるからよ。

ふぅん……。
でもまああたしは今のとこ辛いとかそういうのは全くねぇな。
あとはこう、そういうのがいると気になって胸躍る死地に行けねぇじゃん？

そういうものか？
俺は別に、気にせず行っちゃうタイプだが……。
相手だって万が一のことはいつも有り得るって理解してるしな。

そういうのは人にもよるさ。
分かっていてもそういうのを止める人もいるさ。

難しいな、そういうのって。
多分、ここ数年以前の記憶が全くねぇ俺の感覚がおかしいかもしれんが……。
それに、（少し複雑そうな表情で一呼吸おいて）

別の純種間でも然り、ウォーカー相手でも然り、どの道一緒に死ぬことは叶わない。
それならせめて、お互いの人生を尊重するべきだと思っている。

そうだなぁ。まあ確かにそうだわな。
うーん、互いの人生を、か……あたしは出来なさそうだなぁ

あぁ、それも人それぞれさ。
あくまでも俺は……ってだけ。基本的に自由が好きだからな。