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ギルドスレッド

雨が止んで月が現れるまで

【雑談】翠雨

とある混沌世界のとある屋根の下。

家を出た時は見事な晴天だったのに、どうしたものか急に雨が降り出した。

困ったもんだと雨宿り先を探して駆け込むと、どうやら二人同時に屋根下に駆け込んできていたようで、雨が止むまで相席……ならぬ相屋根になるようだ。

季節は夏が始まったばかり。むんむんと湿った暑さが少し鬱陶しい……。

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……はぁ。最悪だな。アデプトが濡れちまった……。

(液晶画面を拭いながら溜息を漏らす)
(屋根の下に駆け込んで、ほっと一息。水を払い、フードを跳ね上げ…隣に、人がいることに気がついた)
すまない、気付いてなかった。水がかからなかったか?

(殆ど表情の動かない顔で、雨空を見上げ)
…急な雨だな。
あぁ?……別に大丈夫だ。気にしてねぇよ

(手元にアデプトに視線を落としたまま)
ふむ、それならいいんだが。

(無口な御仁だ、と思いつつ、自分も愛想のある方ではない。気を取り直し、マントを外して水滴を払う。あ、ちょっと染みてるなこれ)
…………ほらよ

(鞄からタオルを取り出し、アーマデルに差し出す)
(きょとんとした目で、差し出されたタオルを見、顔を上げて相手の顔を見。表情が少し動いた)

…ありがとう。
(軽く頭を下げて、タオルを受け取り。マントの肩に当たる部分だろうか、水染みの出来ているあたりをぽふぽふしはじめ)

(あ、と思い出したように、腰のポーチを探る。取り出したのは、コーヒーと紅茶のスチール缶)
礼になるかわからないが、よかったら、好きな方を。
あぁ……?別にいいよ。んなもん

それに俺は珈琲も紅茶も飲まねぇ。取っとけよ

(ふいっとそっぽを向き)
…そうか。気を使わせてすまない。
(表情は変わらないが、微妙に寂しそうな雰囲気で缶をしまう)
……いらねぇってわけじゃないし……ただ、そんな礼をもらう程のもんじゃねぇってだけ……だ。

(少し気まずそうな顔をして)
いや、よく知らない相手に飲食物を差し出されてもあれだよな…と今更気づいて、うん、すまなかった。どうもそういう部分の機微には疎くてな…

(ぽすぽすとタオルでマントを叩くのを再開し、ややあってあらかたとれたのか手を止める)

タオル、とても助かった、ありがとう。
…このまま返すのと、後日…そこの店にでも預けて受け取って貰うのと、どちらが問題ないだろう?
……ばか。だからそういう訳じゃねぇって

(ちっと舌打ちをして、自分の髪をガシガシ掻く)

別に、タオルくらいやるよ。このまま返されても俺の鞄が湿るだけだ

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