今城攻めしてる鉄帝
「長年常に改良と改造を重ねた結果。誰もその全容を知らないが。知らなくても十全の効力を発揮する裏道なしの要塞」よ。

要塞？ラサのことかい？それとも鉄帝？

（資料を一枚取り出して見直し）
アホみたいな要塞だわ……

それでいいわ。ありがとう

俺自身が頼み事をするのが下手くそだからなーというか頭数揃えなきゃいけない状況て大変そうだな…。
まあ、本当に困った事があったら頼むさね…

逆でしょ。私みたいに使いっぱしりに気楽な女なんてそうそういないわよ。
だから困ったらいつでも言いなさいな。頭数くらいには数えて問題ないわ（くすっと笑ってあっという間に一本吸ってしまって。2本めに火をつける

イーリンさんに事を頼むほどの事態とか恐ろしくて起きてほしくないけどな…(鞄からお茶を取り出して一口のむ)

私もしばらくそれどころじゃなかったからねぇ。

妖精郷の件は貴方も大変だったのは知ってたし。オリオンが居なかったら私も駆けつけていたかもしれないわ。
ま、今回の件は私への貸しだと思って頂戴。いつでも返せの権利をあげる（くすっと笑って煙を空に吐く

まあ、精霊種の王には色々と因縁があるからね…よくも悪くも…複雑さな妖精心さね

銀の森はの雑談ルームは一時俺が占領してるような状態だったからな…まあ、みんな派閥ギルドの方にいってたから銀の森がすっからかんなのは仕方ないさ

オリオンを助けるって私が駄々こねた時も相当渋い顔したものねぇ貴方。

ごめんね、銀の森に常駐してる人ってあんまりいなくって。

あ、違う人選じゃなくて妖選だ…

全くだ、人選ミスってないか！？と最初ツッコミたかったぜ、まあ、ベリハの備えなら付き合うさ

あら、ごきげんようサイズ。
悪いわね、オリオンの件とか付き合ってもらっちゃって（手をひらひらしながら煙を吐く

は！？と、こんばんはだー

どっこらしょっと（その辺の木箱に腰掛けて、慣れた手付きで煙草に火を着けて一服

（資料の束が入った鞄をぶら下げてよたよた歩いてくる）

………こんばんはだ…どうすっかな…これ…(練達の記録端末…USBメモリ片手に)

よる通過～。
キュキュっと吸血鬼～。(トマトジュース飲みながら歩いていく)

（じり……）

日課の朝散歩です

はいおはよう。
今日はお寝坊なのだわぁ……でも良いの、今日はゆっくり休む日と決めたのだわ…。
何かしようと思ってるのにだらだらしちゃった…は後悔しちゃうけれど、休むと決めてだらだらしたのならそれはそれで必要で有意義な事なのだわぁ。のんびりご本でも読んでよう……。

おはよう。通過するわね。

とても遅い時間ですねぇ。眠気が来ないので、ちょっとだけこんばんわです

もうこんな時間か……

頃合いです。当端末も離脱します。

リカさん程の強者でありましても、おそらくは感染されますかと。
物理的と言うよりは、概念的な書き換えなのかも知れませんね?

サイズさんもお疲れ様でした。どうぞ夫婦で幸せ核爆発をごゆっくり。

ほうほう、いい観点してるじゃないか流石観測端末と名乗るだけあるな…もっと聞きたいがすまねぇ、俺もそろそろ寝ないといけない…ハード依頼帰りでつかれてるからな、離脱する、端末さんも早めに寝なよ？

オラボナさん、お疲れ様でした。

あくまで通常の生物学的な話にはなりますが。もし寄生であるのでしたら、大別して二種。
共生寄生と捕食寄生があるわけですが、宿主を食いつぶして成体する捕食寄生にしては乗っ取り要素が強いと考えました。
ですので捕食寄生ではなく、対象の遺伝子を自己の遺伝子と同じに書き換えて造り変えるウィルスの方が、
生態としては類似している様に見受けました。

はい、二人ともお疲れさまだー

対象に寄生、上書き……まるで私たちのようですね。
夢魔はそうやって仮の宿主を選んできましたから
もっとも、肉体がある私たちハーフは自分自身と強く結びついているのでその心配はないのですが……はてさて、乗っ取られるものですかね、この私が

ま、時がくればそういうのはわかるでしょう。だから進むしかないのです
それはさておき、結晶が出た人はお大事にですよ？依頼に行くなど御法度なのです　それではまた

HAHAHA!!!
貴様は至極正気だな、存外に、望外に、マトモなのだな！
では美術室に戻るとする。

生徒が待っているのだよ。
深夜だがな！！！

ほう、刻印、吸血鬼化が対象の情報を書き換えるウイルスという認識か…ちょっと面白い観点だな…
天義の異言やワールドイーターも似たような現状をもたらしてるし…刻印が対象の情報を書き換えるものだったら意外と繋がってたりするかもな…なんて、さすがにこれは深読みが過ぎたか

芸術家さんはある意味……ふふ、あなたが既にあなたでないというならば死んでいるかもしれませんね？
ですがこの世界じゃあ生きているのです、死んだ状態で生きているのです。
私がこのように一度命を落としてなお這いつくばってるようにそういう命として形作られたら頑張るしかないですね、もう一度死ぬまで

愈々私と同類ではないか！
親近感が涌く、今度挨拶にでも行くべきか。

魂が死すればそれは人の形をした屍に他なりません。
魔種がそうであるように。もっとも、狂気に魂を汚染された旅人は滅びをばら撒かないので私にとっては放置対象ですが

つまり。
私は個人としては死んでいると謂うワケか！
成程、勉強なった。

(再変身)
或いはアレは寄生体と言うよりは、対象の情報を書き換えるウィルスの様な存在なのかも知れませんね?

人間が自ら破滅へと直進して往く姿。
悦ばしい、途轍もなく、悦ばしい！
Nyahahahahahahaha!!!
重ねて私自身も人間とは！
本当に、愉快で不愉快な話よ！

でも吸血鬼化で思考がおかしくなったらそれはその個人の死ともいえるのかな？

まあ、確かに吸血鬼になったからって死ぬ訳じゃないか…？依頼の吸血鬼見た感じ、太陽に晒されても灰になってなかったような…？

よくわかりませんが、運がなくて依頼に縁がなかったのが残念ですね。
魂であり心臓であり魔力である私の霊石とどちらが上か試してみたかったものですが

とはいえ自壊すると言うのもあながち嘘じゃあなさそうですね
運命に耐性のある我々でも進行する病ということはつまり必滅ということでしょうからね

眼球を抉ったとして嵌める場所がない。
残念だ、嗚呼、残念だ！！！

純種で既に『在る』のだよ、旅人も関係していそうだが。

いや、俺はこれでも自制心ある方だからね、妖精系に弱点があると引き換えにね！？
それに俺は妖精の血以外は吸血効果ないからな…ともかくお休みだ、メープル、先に家で待っててくれ

吸血鬼、他者への『寄生』が生態だろう？
鉱物や花弁の形を成せば『きれい』には視える。
何処ぞの病とは違い『これ』は生だ。
生が強まり、歪、縋り付くように。

自ら滅びて往くのだ、壊れて往くのだ。