ええと、ええっと……。
筋道を立てて説明ができるものなら、それは科学的、ということでしょうか。

観測できるものを系統立てた知識として集積したら、それは工学でも薬学でも魔術でも科学だよ？（首を傾げて）
どうも、そこんとこを思い違いをしている人は多いけどね。

科学というのは……鉄帝の方で盛んなアレでしょうか。
確かに、少々相容れない要素ですね。

どっちかと言えば新しい知識を得るための土台かな。
魔法の類の本ってこういうの分かってる前提で書くだろ。そっち方面で大成する気はないけど、存在するものを否定するのは科学的じゃないから学ぶんだよ。

民話ですか。各地で様々なものがありますが……。
そういったものにご興味が？

この世界の民話の類型をまとめてる本ー。
大体わたしのいた世界のとも似てるとおもうんだけど、元の世界でもあまり伝承ってものとは親しんでないからねー。

アリスターさん、ですね。
よろしくお願いいたします。
……あの、その本は？

こんにちはあ。（ページから目を上げて）
アリスターというよ。アルでも、なんでもいい。よろしくねえ。

あら、こんにちは。
初めてお目にかかるでしょうか。
ソフィアと申します。

（ベンチに座って、ポケットから文庫本を取り出して読んでる。）

そして時は動き出す。（？）

……あら、時が止まって、る？

（ほかほかしてる）

（ソフィーの寝床を毛布や湯たんぽで快適にしておく）

(ぺたぁ...)

（すや‥‥）

ふぅ、さてそろそろ行くとしようかな！
（弁当箱をしまいながらその場を立ち去る）

皆のやりたい事、楽しめる事を把握するにしてもね。
どうしたものかな？（オリーブオイル増量してもぐもぐ

（ピンクの弁当箱を持ってやって来る）

今日は静かな様だね
フフ…私のゴージャス弁当でも広げながらギルドの盛り上げ方についてでも考えようかな！
（わざとらしくメガホンで叫んでから弁当の中のパスタを食べ始める）

わたしもそろそろ帰って、少し横になろっかな。
（ふわりふわりとマフラーを翻しながら立ち去って行った）

これでも先達だからね、ふふふ。

三時半、ああ、もうそんな時間かー……。わたしも君と話してるのは楽しいし、好きさ。
でも今日はおやすみなさい。また今度。

時刻は間もなく3時30分。
そろそろ明日の任務に向け、システムチェックを開始する時間です。
ミスターとの会話は非常に有益で「楽しい」と考えますが、そろそろ撤退します。
おやすみなさいませ、ミスター・アル。

しかし成果を獲得しうる方向性を提示していただけたのはミスターの功績であります。
貴方が指揮官。当機は兵士。今回はそういう立場で成果が出たのですから、
指揮官の功は確かに存在するのです。

わたしが何を言ったとしても、そこから学んで可能性を選び取ったのは君だからね。君が一番頑張ってて、わたしは大したことはしてない。
でも、お礼を言われたらわたしはこういうんだ。どういたしまして。

ミスター・アルの助言のおかげであります。ありがとうございます。
今後は色々な知識を多角的に取得して男女、年齢を問わず映写出来るよう目指します。
(映像っ子がミスターをじっと見上げ、本体は一礼)

人間って良くも悪くもインターフェイスに左右されるからね。素敵じゃないか。とてもいいとおもう。
（少女の姿と、本体の方を交互に見て微笑む）

(頭部のプロジェクターから少女型の立体映像を投影する)
人間の思考をトレースできたので、それらしいCGを作成できました。
これも使ってより認知を深めようと思考します。
(映像少女に笑顔でバンザイさせながら)

人間になる必要はないし逆立ちしてもなれないけど、枷を外れたわたし達が良き隣人になる為には、相手の事を知るのは大事だからね。励むといいよお。
おー、アップデート。いいねー。どんなだろ。

では、絵本を制覇したら児童書にランクアップを計画します。

そういえば、ミスター。
当機は人間の思考パターンを学習したお陰で、機能のアップデートが出来たのです。

少しずつ文字が多いもの読むといいよ。わたしも未だに恋愛とかよくわかんないから偉そう言えないけど。
（性欲がないのでどうにも理解しづらい概念なのだ。或いは飯テロとか首を絞められたときの苦痛も理解し難い。）

確かに当機もこちら側では停止時間の延長を自覚しました。
混沌肯定、という事象の影響でしょうか。
絵本はどれも非常に人間の感性を理解するに有用でした。(こくり)

何時間かは休眠状態に入らないとどうも頭が整理できないし、電圧も持たないんだよね。こっち来てから特にそうさ。
ん、気に入った本、あった？まあなんにしても元気ならなによりだよお。
（ベンチにすわる）

なるほど。睡眠が必要な機体でしたら、睡眠不足にはご注意ください。
当機はあの後、絵本から多くを学習しました。総じて元気であると判断できます。

何だか寝付けなくってね？（寝たりするらしい。）
こんばんは、ロイ。元気だった？

おはようございます、ミスター・アル。
もう午前3時を迎える時間ですが、お仕事でありますか？

（ロングコートにマフラー姿でのんのんと歩いてくる）

はい、遅くまでありがとうございました、ミス・ソフィア
たいへん学習経験値を得られました、感謝します。おやすみなさいませ。

色んな環境がありますから、戸惑うことも多いですよね。
これからいろいろなことを学んでいけたら……。


さて、そろそろ休まなくてはなりませんので、またお会いしましょう。

小規模な集落というのは、当機の世界にはありませんでした。
記録では集落内部の結びつきが強く、血族の隔てなく皆で互助していたとか。
当機もミス・ソフィアの育ったであろう環境にはこのように疎いのであります。

私のところは村でしたので、そういったことには疎くて……。

なにぶん当機の生産された世界に拠って判断基準が構成されておりますので。
どうしても政府を基準に思考が行われているようであります。

何故か、ロイさんのお話を聞いていると、国家、といった印象が……

なるほど。つまり、勇者の参謀、あるいは閣僚を目指しておられるわけですね。
大変なお仕事だと推測します。応援しております。
(こくこく頭を頷かせる)

賢者というのは……、智慧で人々を支える人のこと、ですね。

なるほど……勇者の件は追って調査しましょう。
有力な成果が見つかることを願います。
ところで、ミス・ソフィア。賢者というのは、どのようなお仕事なのですか？

お願い致します。
混沌といっても、何のことを言っているのかもよく分からないものですから。
勇者を名乗るお方には何名かとお会いしたのですが、ピンとこなくて……。

具体的な手掛かりのない人探しとは、大変な任務ですね。
混沌を統べる、ということは支配階級の人間。
勇者というからには勇気のある者。
為政者や軍人などでしょうか。
当機も何か手掛かりを入手しましたら報告します。

実は具体的なことは分かっていないのです。
混沌を統べる勇者、とは言われているのですが……。

勇者、でありますか？それは一体どのような方なのでしょう。
捜索の手がかりなどは発見できたのですか？