特設イベント
揺光と星影の森
●オープニング
●幻想の森
緑豊かな森は新たな季節の彩に染まりはじめている。
淡い橙に色付く葉は、涼やかな風を受けて心地良さそうに揺れていた。
秋色の小逕に生るのは様々な木の実。それらを求めて集う動物達は平和な日々を過ごしている。
風に導かれて森を進めば、美しい湖が現れる。
水面は木漏れ日を反射し、鮮やかな森の景色を映し出す。其処では時折、湖に棲む魚がぱしゃりと跳ねて飛沫を散らす。波紋が広がる様もまた素晴らしく、眺める人の心を落ち着かせる。
また、夜になると森の湖は少し不思議な場所になる。
夜空に浮かんだ星の光が透き通った湖面に映り込み、きらきらと光るのだ。
その光景はまるで地上に星が落ちたようだとも、水中で光が咲いたようだとも言われている。
澄んだ空気と美しい湖。
穏やかさに満ちた森のことを近隣住民は親しみを込めてこう呼んでいる。
――『揺光と星影の森』、と。
●季節の彩と星の光
「秋の森に遊びに行きませんか?」
或る日のこと。淡く色付いた紅葉、或いは秋の夕暮れを思わせる橙色の瞳をした女性、ラーシア・フェリル(p3n000012)は仲間達に微笑みを向けた。
「なんでも、近隣の方々が『星影の森』や『揺光の湖』と呼んでいる場所があるそうです」
曰く、そう遠くない郊外に良い森があるらしい。
ギルドの仕事が斡旋されて忙しくなる前に散策に行ってみたいというのが彼女の提案だ。
「森を傷つけたりしなければどんな過ごし方をしても大丈夫です。秋色の森を散歩したり、湖で釣りをするのも良いですね。それから、木の実や薬草を探してみるなんてどうでしょうか?」
友人やギルドメンバーでピクニックや散策に向かうのも悪くないだろう。穏やかに過ごしていればリスやウサギなどの森に棲む動物や鳥達と仲良くなれるかもしれない。
また、この森は夜の雰囲気も良いらしいとラーシアは語ってゆく。
「星影の森と呼ばれるように、そこは星が綺麗にみられる場所でもあるそうですよ」
森には大きくしっかりした木が幾つもあるので、思いきって枝に登ってもいいし、もしくは湖の傍で水面に映る星を見ても良いだろう。
危険なものや平和を脅かすものはいないので静かな秋の夜を過ごすことができる。
如何ですか、と皆に問い掛けたラーシアは新緑色の髪を指先でそっと直し、双眸を細めた。
「私は森から離れて街で生活する事を決めて此処にいるのですが……」
彼女が抱いた決意が揺らいでいるわけではない。ただ、素敵な場所を知って赴かないわけにはいかない。そう感じたラーシアの裡にある行動力が、今こうして皆を誘うに至らせているようだ。
「たまには、こうして過ごすのも悪くありませんよね?」
そうして少し恥ずかしそうな、それでいて期待を抱く瞳が真っ直ぐに仲間達に向けられた。
揺光と星影の名を抱く、幻想の森。
この森でどのような一日を過ごしていくかは、そう――貴方次第。
●犬塚ひなこより
犬塚ひなこと申します。
こちらのシナリオでは『森で過ごす一日』をテーマにしております。
●場所詳細
幻想(レガド・イルシオン)のとある所、『星影の森』と呼ばれる一帯。
当日の天気は晴れ。
森に危険な物(動物含む)はないので平和に過ごせます。
●プレイングと描写について
昼または夜のシーンを描写致します。
描写はお一人様につきどちらか片方となります。両方のシーンを希望していたり、迷惑行為や公序良俗に反した行動を行っている場合は描写はやむなくカットとなりますので予めご了承ください。
もしよろしければプレイング冒頭に【昼】または【夜】と書いて頂けると助かります。(未記載の際はプレイングの雰囲気で判断します。判断がつかない場合はランダム選定となります)
【昼】にできること
散歩に適した紅葉の道。釣りが楽しめる湖。木の実などが生る小道。ピクニックに最適な森の広場。登りやすい大きな木などなど森らしい景色が広がっていますので何でも好きな事をどうぞ!
【夜】にできること
主に星を眺めるシーンとなります。大きな木の上に登って、または湖の傍で水面に映る星を鑑賞するのがオススメです。その他、夜にやりたいことがあれば何でもどうぞ。
●ご同行者様について
多人数でお誘いあわせでのご参加の場合、「フルネーム」や「キャラクターID」または「共通のグループ・ギルド名」をプレイングにご記載ください。何かしらの符号がないと迷子になってしまい、描写ができない可能性が高くなりますので、何卒よろしくお願いします。
●備考
・ラーシア・フェリル(p3n000012)が同行いたしますがお声掛けいただかない限り登場は致しません。
・秋イベント『爽秋の一時』シナリオでの同一参加は出来ませんのでご注意ください。
リプレイ
※1 当リプレイの返却はメールで通知されません。
※2 当リプレイはキャラクターの参加・注文状況・履歴には掲載されません。
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