特設イベント
ムーンリット・カフェ
●オープニング
それは例えば、こんなお話――……。
「みなさん、お疲れさまなのですよ!」
ユリーカ・ユリカ(p3n000003)の声がギルド・ローレットに響き渡る。ころころとした彼女の声は、ざわついた室内でも綺麗によく通った。
その声に反応して、何人かがなんだなんだとそちらへ視線を送る。
大規模召喚から幾日が過ぎ、イレギュラーズを含め街の者たちもようやく落ち着いてきた。ギルドに腰を据える者、自身で自由に行動する者、みな様々な生活を送っている。定着した、とも言えるだろう。
そんなとき、ユリーカがイレギュラーズが集まっているこのローレットへ足を運び、こう告げた。
「お月見しませんか? とってもよい場所があるのです!」
彼女の話によれば、それは一軒のカフェであるらしい。
人通りの少ない海辺に接しており、素朴な木造のロッジを改造したカフェだ。昼間はカフェのみの営業だが、夜はバーとしても運営しており、アルコール・ドリンクが提供される。
そしてその席の半分以上はテラスになっていて、空がよく見える。そこから見る月は、障害物や他の明かりが無いことから、それはそれは美しい輝きを見せるとのことだ。それも今夜は満月。絶好のお月見日和だ。いつもよりも一層、月がその存在を輝かせるだろう。
また、そのカフェのパンプキン・パイは絶品で、一度訪れたらみな必ずオーダするほどの人気がある。他にもスイートポテトのタルトや、きのこのパスタなど、秋を感じさせる四季折々のメニューが楽しめる。
説明するユーリカの目は、きらきらと輝いていた。それが満月を楽しみにしているのか、スイーツに思いを馳せているのかは定かではない。あるいは、その両方、という可能性も充分にある。それくらい魅力的なカフェなのだろう。
珈琲一杯で月見を満喫するのもよし。
カフェでのんびり食事をするもよし。
大規模召喚でせわしく一息付く間もなかったイレギュラーズに、ユーリカはそんな案内をした。
意気込んでいた彼女も椅子に座り直して、自身を落ち着かせるように、ふう、と息を吐く。それから再び顔をあげると、にっこりと満面の笑顔を浮かべた。
「ゆっくりお月見をして、美味しいものを食べて、疲れを癒やしてくださいです」
にこにこと笑う彼女の笑顔に、イレギュラーズの面々は顔を見合わせて思わず笑ってしまった。いままでの喧騒が嘘みたいに、彼女の笑顔で元気が出てきた。
なるほど、カフェとやらに行くのもいいだろう。
本格的な仕事が舞い込む前に、一息付くのも悪くない。
こうして、イレギュラーズたちは早速月夜のカフェへと誘われていった。
●久部ありんより
初めまして。久部ありん(キューブ・アリン)と申します。
よろしくお願いいたします。
今回はお月見カフェのご案内です。
月見に専念するもよし、食べ物や飲み物で味覚を潤すもよし、カフェ内であれば好きに過ごしていただいて構いません。なお、アルコールは未成年の方にはお楽しみいただけませんのでご注意ください。
雰囲気としましては、ゆったりとした時間を過ごしていただけるよう提供させていただきます。
また、NPCとしてユリーカ・ユリカ(p3n000003)が参加しますが、特に希望がない限り出演いたしません。ご了承ください。
それでは、よい休息を。
●備考
・秋イベント『爽秋の一時』シナリオでの同一参加は出来ませんのでご注意ください。
リプレイ
※1 当リプレイの返却はメールで通知されません。
※2 当リプレイはキャラクターの参加・注文状況・履歴には掲載されません。
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