特設イベント
花と泉の森に出掛けましょう?
●オープニング
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ラーシア・フェリルはのんびりと歩いていた。
新緑よりも澄んだ蒼い髪が木漏れ日の輝きを反射させ、幻想的に輝いている。
この時期特有の暑い気候も、森の中では心地よい気温になっているように感じる。
耳を澄まさなくともどこからか鳥のさえずりや、獣の鳴き声が聞こえる。
「ふんふんふ~ん」
朗らかな天気で自然と鼻歌を歌いながら、歩いて行く。森を離れ、町に出てきたとはいえ、森に赴くと懐かしい気持ちになる。
少し、何でもない道を歩きすすんでいくと、やがて開けた場所に出た。
そこは、咲き誇る幾種類もの花々に彩られたやや人の手を感じられる草原だった。
草原の中心には泉があり、その中央部辺りに小さな島が存在している。
きょろきょろと周囲を見ると、小舟が何隻か錨を降ろして止まっている。
ラーシアは泉へと歩みより、落ちないよう気を付けながら中を覗く。
泉は底に至るほど澄んだ透明度を占め、小魚が泳いでいるのが見える。
喉の渇きを感じて、そっと手で掬って水を飲んでいく。
「んっ、んっ……ぷはっ、美味ですね……」
立ち上がると、今度は小舟に立ち寄ると、ぎぃ、ぎぃと音を立てながら、錨をあげていく。どこからか鳥が姿を現わし、パタパタと先頭に止まる。
ラーシアはその様子に愛らしさを感じてそっと笑むと、舵を取って舟をこぎ出した。やや軽めの舵で水辺をある程度進んだところで何となく手を止める。
そこで空を見上げ、中天に差し掛かる火を見つめ、目を細める。
「これなら、イレギュラーズの皆さんも楽しめるでしょうか……」
ラーシアは何度か頷くと、岸辺に戻るべく舵を取った。
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「――というわけで、私とピクニックに行きませんか?」
ギルドに集まっているイレギュラーズを見渡して、ラーシアを微笑みを浮かべる。きょとんとしてお互いに周囲を見渡すイレギュラーズに対して、ラーシアはもっと詳しい事を説明し始める。
「森の奥に泉のある広場のようなところがあるのです。そこで小舟を出して釣りをしたり、お弁当を食べたり、恐らく動植物と戯れたり――あるいは、木陰で読書に勤しんだり。色々と出来ることはあると思います」
ぽふっと両手をあわし、笑みを浮かべてやや小首をかしげる。
「正直、派手さはないと思いますが、きっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ってみますので……いかがでしょうか? 日光浴にピクニック。皆さん、お仲間を誘って楽しんでみませんか?」
優しい顔で、どこか楽しそうにさえ見える輝かしい笑顔でラーシアは言葉を結んだ。
●春野紅葉より
初めまして。
この度、このシナリオを担当させていただくことになりました
春野紅葉です。
皆様の一人一人を大切に書かせていただきます。
グループ参加などの場合、【】などでのタグ付をお忘れなく
お願いします。
皆様のプレイングをお待ちしております。
●備考
・ラーシア・フェリル(p3n000012)が同行いたしますが、お声掛けが無い場合は登場致しません。
・夏イベント『盛夏の残照』シナリオでの同一参加は出来ませんのでご注意ください。
リプレイ
※1 当リプレイの返却はメールで通知されません。
※2 当リプレイはキャラクターの参加・注文状況・履歴には掲載されません。
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