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赤羽と大地
赤羽と大地
登場人物一覧
名前:赤羽・大地
一人称:俺
二人称:アンタ、呼び捨て
口調:
・大地(~だろ、~か?、だな)
・赤羽(~だロ、~カ? など発声が覚束無い様子)
特徴:首に傷跡
設定:本名『三船大地』に『赤羽』という死霊術師が混ざり合った存在。
殺人鬼『首狩り兎』に首を切られ瀕死の状態だった大地を、同じく消えかかった魂だけの存在だった赤羽が手を貸した。
生前から変わらず、平素は物静かな本の虫の大地と、生まれた時の肉体はとうに滅び、魂だけになっても尚、悠久の時を彷徨い生きていた死霊術師赤羽は運命共同体であり、お互いに切り離せない存在でもある。
【大地】
殺人鬼に襲われ『死にたくない』と恐怖した思いは赤羽に救われた今も大地のトラウマとなっている。
精神的な落ち込みや狂気にそまれば、首の幻痛に苛まれることもしばしば。
そんな時は赤羽に身体の操作を委ね、自身は眠りに落ちる事で、発狂を回避し、心身の回復を行っている。
【赤羽】
皮肉屋で利己的な性格。大地に言わせれば天の邪鬼。
『俺は偉大な死霊術師なんだゾ』と不敵に語るが、混沌の制約により肉体の維持に魔力が縛られるらしく、その真意を測ることはできない。大地から離れることもできず、大地の肉体が死ねば、彼もまた滅ぶ運命にある。
かつて、赤羽に利用され傀儡として命を落とした者たちがいた。
その赤羽の悪辣な性格に大地はまだ気付いていない。
けれど、何十と運命を共にした者達の中で、思いのほか大地という器を気に入っているのもまた事実ではあるのだ。
大地自身も深淵を覗こうとはしないのは、踏み入ってはならないという本能の警告なのかもしれない。