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SS詳細

伝説の名工

登場人物一覧

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
ヴェルグリーズの関係者
→ イラスト

名前:ウルカン・ロナード
種族:人間種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):27(ミレイユ没年時)
一人称:僕
二人称:貴方、~さん、呼び捨て
口調:~です、~ます、~でしょう?
特徴:インテリ、丁寧、神経質、常識人、コンプレックス持ち、経営上手
設定:
 遥かな昔、勇者王アイオンが存命していた英雄の時代。
 当時、当代随一の才能を持つと謳われた若手天才魔法鍛冶であり、数多の名作を世に残した女傑が居たという。
 ウルカン・ロナードはその女傑――ミレイユ・ファン・ベックの弟子であり、マネージャーであり、パートナーだった男である。
 彼を語る上で欠かせない、絶対的な事実はウルカンという男が混沌史に轟く名を遺した『伝説の名工』であるという事実である。
 彼の作品は後世でも伝説の魔剣として重宝され、特に武を奨励し、冒険を国是とするレガド・イルシオンという国においては引く手数多だった。作品のみならず、ウルカン本人も多数の貴族より引き合いがあり、破格の条件で召し抱えたいという者は後を絶たなかったが、彼はこれを全て断ったという。
 彼はその生涯において誰にも真似出来ない赫々とした成果を残し続けたが、彼は生涯一度たりとも『満足』する事はなかった。
 ウルカンの基準はあくまで若くして亡くした最愛の師匠の腕前であり、彼はついぞそれを上回る事は出来なかったと自認していたからだ。
 如何な客観視が彼の腕前を保証しようと、ミレイユという太陽に灼かれたウルカンはそれを認める事は無かったという。
 ミレイユ・ファン・ベックの遺作にして最高傑作とも称される別れの魔剣『ヴェルグリーズ』を仕上げたのは、その偉業を受け継いだウルカンであった。
 奇しくもこの仕事がウルカンの声望を高め、ミレイユに代わりウルカンは伝説の名工として混沌史に刻まれる事になるのだが……
 言うまでも無く彼はそれに一切納得してはいなかった。
 ウルカンの仕事ぶりは丁寧であり、命すら削って注がれた愛と情熱とやるせなさが剣に特別な煌めきを与えたのは事実に違いなかったが、ウルカンはあくまで『彼女』が仕上げた本当のヴェルグリーズを望んでいたのだ。『別れの魔剣』ではない本当のヴェルグリーズを他ならぬ彼は描き切れなかったから。
 歴史の狭間に見えたミレイユは存在に留まったが、混沌史上最高の天才が彼女であった事を当のウルカンは死没するまで語り続けていたという。

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