PandoraPartyProject

SS詳細

長く、遠く。

登場人物一覧

レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)
蒼剣
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人

●遠い今I
「ねぇ」
 昔よりは随分と落ち着いた――それでいて昔と変わらない柔らかい声色が鼓膜をくすぐる。
「不思議よね。不思議なのだわ。今思えば、たった二十年位の違いだったのに。
 は無限の――本当に、無限の距離みたいに感じていたのだわ」
 間接照明ダウンライトの照らすムーディーな風情は成る程、に相応しい。
 彼女が――華蓮・ナーサリー・瑞稀が小さな身じろぎをすれば、古いスツールはギィと小さな軋み音を上げていた。
「最初に連れてきてくれたのは――何時だったっけ」
 グラスを片手に頬杖を突き、少し悪戯めいた彼女は傍らの男の顔を見る。
 少しの酔いに幾分か蕩けたその面立ちは美しく――もうと表現するのは相応しくない。
「さあ、どうだったかな」
「惚けてるのだわ?」
「オマエの方がね」
 華蓮の言葉に意地悪に切り返したレオン・ドナーツ・バルトロメイはちびちびとカクテルを舐める彼女とは裏腹にぐいと一息で強いショットを飲み干した。
 あの頃、もっとずっと大人に感じたレオンが行きつけにしていたこの場所に誘われる事は華蓮にとって強く特別な意味を帯びていた。
「時間が過ぎても変わらない事もあるわね」
「うん?」
。まぁ、忘れる暇も無かったけれど」
 何度も強請って、揶揄われて、唇を尖らせて――
 思い返す程に頭を抱えたくなる位の青い時代は面映ゆく、頭痛めいていて。
 同時に気恥ずかしくも特別な味わいを禁じ得ない――少女時代のかけがえのない思い出だった。
「どちらにしても、今日は特別なのだわ。折角の奢りなのだし、真面目にエスコートして貰わないと。
 ……それともレオンさん、もう御歳? 昔の切れ味を期待するのは……酷というものかしら?」
 苦笑いしたレオンに華蓮は名前の通り華やかな笑みを浮かべていた。
 揺蕩う時間は冗談めいている。昔から――今も変わらず。
「今年も終わるのだわ。締めの作業は――これでも大変だったのよ?」
「感謝してるって。オマエが居なかったら今の十倍は苦労してる」
「本当にそう思ってるかなあ? レオンさん嘘吐きだからなあ」
「今夜は完全に開けたじゃねえか。約束通り、さ」
「成る程」
 ローレットの秘書官として他のどの女性よりも彼の近くに長く居る――華蓮は彼を良く知っている。
 我ながら思う辛抱強さは他のの女性が耐えかねた彼の悪癖さえも許容してきた。
 実際の所、膨れた事も多かったのだけれど、慣れというものは恐ろしい。
 
、ね。レオンさん刺されないように気を付けた方がいいのだわ。昔から思ってたけど」
 ……とは言え、少女の恋に目をぐるぐるとさせていたに比べればやはり華蓮はしたたかだ。
(あの頃、あの頃、あの頃……か)
 何とも奇妙な感覚に囚われた華蓮は改めてまじまじと――レオンの横顔を見上げていた。
 相変わらず綺麗に整った顔立ちだが、刻まれた皺が随分と増えている。
 自身が美しく成熟した女性になるにつれて――王子様は御歳を召していた。
 元々親位の年齢差の彼に恋をした位なのだから、年上は大いに結構なのだが、少しだけ寂しさを感じなくは無かった。
 レオンの生き方は相変わらずに破天荒で、全てが終わった後は――吹っ切れたのか或る意味ではもっとしていた。
 を取り戻した彼は、空中神殿に心を囚われていた頃よりはずっと前向きで……
 ……だから。そう。きっと、だから、なのだ。
 同志ドラマも含め……
(……随分と、甘やかしちゃったわね。元からと言われたらぐうの音も出ないけど)
 失った少年時代、過ぎ去った全盛期を思わせる位に自由な彼を華蓮は縛る事が出来なかった。
 それは彼女が求めた事でもあったから。頬を膨らめ、肘で小突いて――時に強烈な皮肉や嫌味もお見舞いしたりなんかして。
 自由極まる彼の人生を支えてきた心算だった。
 だからこそ――
「そろそろ上手く避けられねえかもなあ。相手が手練れオマエならお手上げかも」
 ――どれだけ足掻いても掌の上で遊ばれた、超自信家の恋人のおどけた姿に華蓮は目を細めずにいられなかった。
 彼は今でも眩しいままだったけれど、斜陽の西日は目の毒だ。
「レオンさん」
「……あん?」
 手をそっと重ねて、囁くように言った華蓮の顔をレオンは不思議そうに覗き込む。
「プレゼントが欲しいのだけど……おねだりしてもいいのだわ?」
「俺があげられるモンなら何でも」
 手慣れた指先が華蓮の顎先をくい、と持ち上げる。
 何度と言わず、何十度とさえ言わず――繰り返された手管に華蓮はもう赤くなったり青くなったりする事は無い。
「それなら、お言葉に甘えて。これは絶対に欲しいものなのだわ」
 彼の耳元にルージュの唇を寄せ、華蓮はを甘く伝えた。
「――――」
「レオンさん? 今更撤回とかは無しだわよ?」
 少し驚いた顔をしたレオンに華蓮は楽しそうに――悪戯めいた少女のような顔をしていた。

●大人になりたくて
「……ん」
「……」
「……蓮」
「……………」
「華蓮」
「……は!?」
「オマエさあ――」
 声を掛け、肩を揺すったレオンは呆れた顔で華蓮を見ていた。
 咄嗟に左右をキョロキョロと見回し、忘我していた事に気付いた華蓮の白い頬はと言えば、見て分かる程度に真っ赤に染まっていた。
「――普通、デート中に寝る?
 結構ショックだぜ。俺、人生で初めての経験だわ」
「……う、く!? い、今のは寝ていた訳ではなくて……
 そう、ついボーっとしていただけって言うか。
 そ、そうなのだわ! レオンさんが素敵過ぎたからそうなってしまっただけなのだわ!
 つまり問題は私ではなく、レオンさんの方に合ったという事なのだわ!!!」
 我ながら苦しい言い訳は早口めいていて、華蓮はカッカと熱を持った頬を冷ます暇も無く弁解に奔走していた。
(……こ、これはとんでもない失点なのだわ!? 折角珍しく素直に誘ってくれた機会だったのに……!!!)
 ローレットのギルドマスターとして多忙に追われるレオンは中々にし難い人物である事は確かで……それでも。
(……こうして付き合ってくれるのは、私が特別……だからなのだわ?)
 歳若い女子特有の錯覚を思い上がりと称するのはあまりにあんまり情が無い。
 浮ついて、華やいで、自信家めいていて、同時に恐ろしい程に浅はかで、同時にしぶとく粘り強い……
 百花繚乱のような感情の嵐はしかして、時に正鵠を射抜く事さえ、ある。
「……まあ、いいんけどさ」
 実際の所、華蓮のは決して間違って等おらず、或る意味で正しかったのだから乙女の戦には勝っている。
「……で、何だっけ。リクエストがあるんだっけ?」
「はい、なのだわ」
 改めて問い直したレオンに華蓮は居住まいを正し、神妙に頷いた。
「何かプレゼントが欲しい、とか?」
「或る意味で正解なのだわ」
「……当ててみて、みたいな顔してんな?」
 華蓮の返答にレオンは「上等」と面白そうな顔をした。
「Today Tommorowに連れてけ、とか?」
「魅力的だけど……違うのだわ」
「オマエに昔随分強請られた気がするんだけどね」
 華蓮はそんなやり取りから数年前の事を思い出した。
 レオンが行きつけにする会員制の高級バーは彼がの時に使う場所である。
 優しくされてはいたけれど、子供扱いの極みのようだった華蓮未成年は密かに長く唇を尖らせていたものだった。
(……嬉しかったのだわ)
 エスコートされた時の事を思い出し、華蓮の頬が僅かに緩む。
 こんな時にそんな話が出てくるのは――遊び人の彼が自分の事を良く見ていてくれたのだとも思えてしまって……
(い、いけない。気をしっかり持たないと!)
 華蓮は「降参なのだわ?」と切り返す。
「いいや。それなら指輪でもやろうか? オマエのサイズ位なら知ってるよ」
「――――」
「どう?」
「……う、嬉しいけど! そ、そそそそうではないのだわ!!!」
 全く、心臓に悪いとはこの事なのだろうと憤慨した。
 赤くなったり青くなったりする華蓮を半眼で眺めるレオンはくっくっと人の悪い笑みを浮かべていた。
 そういう仕草は彼が揶揄う時に見せるそれであり、随分と付き合いの長い華蓮はそれを重く承知の上である。
「レオンさんの負けかしら?」
「いいや。まだまだ。そうだな――」
 思案をする顔も少しの間で、レオンはそれから――立て板に水を流すように思い付く限りの羅列を続けた。
 ありとあらゆる手管を並べ立てられれば、華蓮は逆に感心せざるを得ない。
 感心して……それから。少し複雑な気分も禁じ得ない。
(ど、どんだけ遊んでるのだわ……この人……!)
 レオンの口にする悉くが経験値から生み出されている事は疑いようもない事実であり、それは恋する乙女にとっては尋常ならざる話である。
 物分かりこそいい方であるものの、同時に酷いである所の華蓮は頬をぷうっと膨らませ、わざとらしい武勇伝に微妙な視線を送っていた。
 それに気付いてか、それとも気付かずか――いや、気付いて、だな?
「悪かったって」
 笑うレオンは「降参するから答えを教えてよ」と猫撫で声でそう言った。
「……知らないのだわ」
 ぷい、とそっぽを向く華蓮の柔らかな金糸に指を絡め、白い頬にそっと触れる。
「ごめん、って」
 自然な所作で自身の方を向かせ、揺れる瞳を覗き込む。
「……………」
「……………………」
 世の中には、酷い男も居たものだと心からそう思う。
 これを赦さなければいけないのは凡そ何て言うか悔しさの極みで、恋は盲目デバフというものはこんなに罪深いものなのかと思い知った。
「……もういいのだわ。今回は私が勝ったのだし」
「そうだな」
「……………レオンさんは叶えてくれるのだわ?」
「出来る事なら。或いはやれるモンなら」
「それじゃあ――」
 華蓮は意を決してを告げる――

●遠い今II
「――オマエさあ、俺の事幾つだと思ってンの」
 自室のベッドに座り込み、抗議めいたレオンの苦笑いは珍しい調子だった。
 普段デスクワークに専念する彼の全身は珍しく傷んでおり、あちこちにハッキリとした生傷が浮かんでいた。
「さあ、知らないのだわ」
 華蓮は明確に嘘を吐いて惚けてみせて――そんな彼の右腕に包帯を巻く。
 古傷も残る広い背中に湿布を貼り、無茶をした勇者の姿にくすくすと小さな笑いを浮かべていた。
「今度は撤回は無しと言ったでしょう?」
「根に持つなあ」
「持ちますとも。、何て答えたか覚えてる?」
「一字一句間違いなく」
「じゃあ、?」

 最後の言葉は二人の音が揃い、ユニゾンした。

 ――私、レオンさんと冒険がしたいのだわ――

 今も昔も。
 同じように告げたその言葉は随分と長い時間の末に実現したという訳だ。
 現役を退いて久しく、裏方ローレットのマスターに収まっても時間が経って。
 曰く「幾つだと思ってンの」な歳に到り、漸く実現した冒険デートはまさに華蓮の粘り強いそのものだ。
(……本当は大人だなんて、関係が無かったでしょう?)
 女子供である事も、勿論傍らに立つのが華蓮である事も恐らくは関係なかった。
 元・世界一の冒険者はそういう所は酷く偏屈で、彼が仲間と冒険をしたなんて記録は――
 かつての相棒である世界一の傭兵ディルク・レイス・エッフェンベルグを除いては全く残っていなかったから。

 目を閉じた華蓮は広くて――少し弱くなったその背中を眺めた後にそっと目を閉じた。
(貴方の、特別になりたかった)
 共に迷宮に潜ったレオンはそれでも強いままだっただけれど。
 昔の――そう、全盛期とは言わずとももっと若い頃を知っている華蓮から見ればそれは全く別のモノだった。
 如何な技巧に長けたとて、そのやり方が昔と違わなかったとて。
 自身でそう言う通りに衰えは隠せず、ならばこの冒険はもしかしたら最後のものになるのかも知れない。
「……絶対に、付き合わせてやるって。そう思っていたのだわ」
「光栄だね。何年経っても覚えてたとは」
「……いい女、でしょう?」
「ああ。いい女だよ」
 背中に手を当てる。もたれるようにして頬を預け、華蓮は静かな時間に浸っていた。
 多くの言葉は伝えず、告げず、必要も無く。
 酸いも甘いも黒子の数も、知ってる男の考えている事何て――今更問うまでも無かったから。
「……レオンさん、行くのよね?」
「ああ」
 華蓮の問いに前を向いたままのレオンは頷いた。
 会話には主語が無いが、十分に伝わり合っている。
「……レオンさんはローレットのマスターなのだわ」
「まあ、そうだな」
「……………レオンさんじゃないと切り盛りは出来ないのだわよ?」
「そうかもな。でもオマエが居る」
「ずるい答え。ユリーカさんがすごく怒るのだわ」
「取りなしといてよ」
「……他の女性の機嫌を彼女に取らせるのは失礼というものだわ?」
「何か尚更怒られそうだなア」
 目を三角形に吊り上げるユリーカを想像したのかレオンは面白そうにそう言った。
「でも――分かっただろ?」
「……」
「むしろ、オマエが今回俺に頼んだのは――確認がしたかったからじゃねえの」
「……………」
「オマエって多分世界で一番か二番に――俺の気持ちが分かる女だし。
 空中神殿の鉄仮面の百万倍位には……って、痛ぇな」
 背中を抓られたレオンに華蓮の無言の圧が圧し掛かる。
「もし」
 もし。
「この冒険で俺が記憶の中の俺ならさ。きっとオマエは止めただろうなあ」
「……」
「俺の気持ちは分かっても。いや、俺が思い直したかも知れねぇな。
 だって、
「……………」
 すん、と小さく鼻が鳴った。
 ぴったりとくっついたままの背中と頬を体温が伝い合っている。
「最後に――世界を見直したくなってさ」
「……うん」
「……つっても、別に今日明日にはくたばらねえよ。
 まあ、そんな何十年も時間は無ぇだろうけどさ。見れる限り見てみたくってさ」
 空中神殿で運命に憧れた少年はかつてそこに無い夢を見て世界中を飛び回ったという。
 痛烈な挫折と共に夢の終わりを迎え、燻る時間を超えて、穏やかな日々を手に入れた。
 しかし、結局その本質は冒険者にあったという事なのだろう。
「……オマエは、持ってるモノが結構多い。家族も友達もね。
 俺の我儘に付き合わせて何年も、何十年も――尽くされ過ぎてこの借金は生きてる間には返らねえな。
 だから、まぁ……今回はな」
「……ドラマさんならいいのだわ?」
「アイツの時間の尺度が俺達と同じなら、同じように言ってるよ」
「ずるい」
「……俺の我儘でもあるんだよ」
「どんな」と問うた華蓮の涙がレオンの背を伝う。
「笑うなよ?」
 そう前置きしたレオンは苦笑いで続けた。
「オマエにはこれ以上老いぼれた俺を見せたくねぇんだわ」
「――――」
「格好付けさせてよ。オマエに。は。
 いい加減、自覚してねぇみたいだけど――オマエは俺にとってのなんだから」
 もしこの話を聞いたなら姿と言外に言われた女はさぞ面白い顔をするのだろうが――
 まぁ、彼女の場合、置いて行ったら地の果てまでも追いかけて、来世でも一発殴りそうなタイプだからレオンが折れた、部分が強い。
 何れにせよ、最後の時間はこれまでの二人を述解するような趣の深いものに違いない。
「初めて会った時、何て言ったっけ」
「可愛いね、デートしよう――とか」
「実に軽薄な男だねえ」
「世界一軽薄で、世界一自分勝手で、世界一私を振り回したわ。今も」
 始まりはあんなに些細なやり取りだったのに。
 どうしてここまでの縁になったのだろう。
 どうしてここまで時間を重ねられたのだろうと華蓮は思う。
(嗚呼、そうだ……)
 論理的な答えは何処にも無かったけれど、脳裏に浮かんだその言葉は確固たる自信に満ちていた。
 恋愛は気の迷いだって云うけれど、それは確かにそう。何十年も冷めない熱病、絶対に理屈では解決出来ない話だから。

 ――運命。

 言葉にすれば何て陳腐。
 だが、あの日、あの時、あの瞬間――日常になったあの街角で。
 確かに華蓮・ナーサリー・瑞稀は運命に出会ったのだ、と。
 今尚、彼女はそう言い切れる。そう、信じて止まない。
「世界一……」
「……?」
「素敵、だわ――」
 華蓮は言葉と共に背から離れた。
 同時に怪我をしたレオンの背中をバン、と張る。
「痛ぇな!?」
「餞別代わりなのだわ――」
「――――」
 驚いて振り向いたレオンに華蓮は平然と応え、同時にその唇を塞いでいた。
「――――」
「――――――――」
 僅かな時間で距離は解け、彼女は何時もの通りの柔らかな笑顔で彼に言う。

 それは昔さえ思わせる屈託の無い彼女の顔で。
「……ちなみに別に納得はしていないのだわ。たっぷり絞ってやるのだわ」
 さよならは無く。
 またね、と嘯く。

 ――だって、貴方は。貴方は私の永遠の恋人なのだから。

  • 長く、遠く。完了
  • GM名YAMIDEITEI
  • 種別SS
  • 納品日2025年12月30日
  • ・レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002
    ・華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864
    ※ おまけSS『座談会』付き

おまけSS『座談会』

「な、何かすげぇ事になってるだわ!?」
「すげえ事になっちゃったね」
「ど、どうしてこんな大人ちっくな事に!!!」
「それには色々理由があってね」
「拝聴するのだわ」
「まずココロって奴が全部悪いんだよ」
「ココロさんが!?」
「あの、ごうださんが好きでトール君とくっつき、華蓮ちゃんと結婚するとかいう意味不明な魔性がね。攻略不可能だった」
「……!!!」
「攻略不可能だったが、それはそれとして華蓮ちゃんレオンも好きじゃん」
「まあ、はい。照れるのだわ? 言うなだわ???」
「なので両方ルートとして採用してみた」
「ははあ」
「恐らく存立し得る最終的な結末も含め、整合性を取った感じだね」
「成る程……」
「内容的には今と昔をクロスさせる感じで、契機のイベントって感じの仕掛けにしてみた」
「……なんかもう色々すっ飛ばしてすげえ関係なのだわ?」
「そう。すげえ関係になってる。てか大人だしね、本編中の華蓮ちゃん。多分40位」
「……て、事はレオンさんもう60位!?」
「猫が死に際見せたがらないみたいなもんだねえ」
「違うのだわ! 帰ってくるから!!!!!!」


※滅茶苦茶遅れて本当に申し訳ありませんでした。
 リクエストの内容を鑑みて内容を直接『エンディングアフター』としています。
 上述、事情ございましたがせめて本作はお楽しみ頂けていれば幸いです。

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