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SS詳細

アーマデルくんGM視点分析表

登場人物一覧

アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切

●ごあいさつ
 これを書いている時点ではまだ決戦ラリーが続いてますね。パンドラと命大事に。
 そして当方のシナリオでは決戦お疲れ様でした。
 というわけでーーGM視点頭の悪そうな分析表、始めていきたいと思います!!
 ちなみに突然前触れもなく近所に雷が落ちて一度白紙になりました。
 1000字弱程度しか書いてなかったのでまあ軽傷……そう、軽傷……(吐血)

 そういえば去る12日はアーマデルくんの20歳のお誕生日でしたね。
 アーマデルくん20歳か……そっか~~~~!! おめでとう!!!
 何だか感慨深い……お酒とか飲むのかな……KANPAI……。

●おなまえ
 キャラ考察の基本はまずお名前から。
 「アーマデル・アル・アマル」。どの辺りの出典が語源かなぁ、でも砂漠の神殿っていうとアラビアとかっぽいなぁとぼんやり思っていたところ『<さんさあら>ソーマの呪い』にてアーマデルくんから語ってくれましたね。
 アーマデルくんの意味は『武装した御使い(Armoredーel)』『奇跡(Al-Amal(=The hope))』ということで、『通常現れる筈のない奇矯な魂の容れモノ』を表していた、とのこと。特定個人を指す名前ではなかった、というお話でしたが。一般的には、宗教に基づいて『御使い』なんて名付けるのは少なくとも祝福の意味があると思うのですよね(現実世界でのミカエルとかアンジェラとか)ただ、アーマデルくんところの教団においては『個を認識させない』という大前提があるので、個に向けた祝福の意味はやはり無いのでしょう。卵から孵った者達はみな『容れモノ』に過ぎず、中に入っているもの=受け継いだ素質や性質こそが区別するべきもの。そのために、番号ではなくて奇跡や御使いを形容する言葉で名付けられるのでしょう。
 こんなにも祝福された名前なのに、記号でしかない。そこに願いはなく、そのように生まれたものを、そう呼んでいるだけ。
 ……ふと思ったのですが、あの教団で卵から孵った子供は赤子なのでしょうか。既にある程度育っているのでしょうか。イシュミルさんや師兄さんにもリリィだった頃が……? いやあーまでる・べいびーシンプルに気になり……ばぶ……。
 はい(はい)
 そんな「そう呼んでいるだけ」だった名前を、今は個人の名前で呼んでくれている仲間がたくさんいますね。たくさん名前を呼んで呼ばれてほしいですねアーマデルくん。名前を「名前」として呼ばれる度、温かいものを感じてくれていると嬉しい。

●おすまい(実家)
 アーマデルくんは旅人なので、実家は元の世界となるのですが。
 砂に埋もれかけた神殿。死神ししんを祀る教団。何度か描写させて頂いて、何となく設定を把握できてきた気がします。七つの有翼蛇で七つの権能(五翼が双頭で二つ取って一翼が新しく貰ったので八つですが)を分けたとのことですが、二~四翼、六翼の話が出てこなかったので気になります。多分何らかの形で医術や生命に関係する権能なのかな……と思いつつ、五翼の『妄想』は医術かというとひどく怪しい(と思う)のでそういう括りでは無い気もします。教えて医神。禁書架迷宮もうちょっと掘り下げたかったですね五翼さん……!!
 そしてそんな実家では暗殺者の素質が皆無かと思ったら別の素質の先祖返りでしたと。アーマデルくんにも新しい道が開けたよやったね、と思ったらここからが新しい地獄の釜でこんにちは。主に師兄さん方面の。カーミルくんとのファーストコンタクトも先祖返り判明後……のつもりで書いてましたね『『それ』の話』は。混沌世界に召喚されたことで一度はそれらのしがらみもリセットされたものの、まあパンドラ収集器があれですからね。師兄さんの遺品ですからね。遅かれ早かれね。縁の糸つよい。
 そう、アーマデルくんと言えば糸なんですよ(強引)教義や神話的にベースは『死の糸』ひいては『運命の糸』なんですけど、その糸を撚り合わせたり解いたり捩ってしまったり、色々なことが重なって一人の運命の糸を作ってるというか。
 あ、ところで時々称号でお出ししている「絲」の字は「二人の糸が撚り合わさる」意味で使ってます。後はフリースタイル解釈でどうぞ。「恋」の旧字体「戀」は心の上で二つの糸の間に言がありますよね(そうですね)
 はい。

●おしごと
 『『それ』の話』でイシュミルさんが「アーマデルは暗殺者より巫女向き」と判断されていましたね。実際に混沌世界でも蛇巫女されてるアーマデルくんはいた模様。R.O.O.ではむしろイシュミルさんが蛇巫女アマルのアバターやってましたがさておき。
 しかし教団では暗殺者として育てられ、素質違いが判明してからも暗殺者としての鍛錬を続けられていた様子。後者は師兄さんが悪いのは確定的に明らかなのですが、巫女だった場合また違う施設なり育成担当なりがいるのでしょうね。そんなところで巫女としての才能を満開にされた日には師兄さんの劣等感がメーターぶち抜いてしまいそう。
 Q:ぶち抜くとどうなる? A:え……どう転んでもいい未来はなさそう……。
 まあ混沌世界で普通に疎通系のスキルを取っていった結果、いろんなものとお話できるようになられてましたし……無銘霊廟にお住まいですし……仮初の巫女さんもやってましたし……巫女イラストあるし……。
 ……巫女じゃない要素が逆にどこ……? えっ、アサシン系巫女……? なるほど……?
 なるほどじゃない(ボケツッコミ)
 ところでどの巫女服イラストもひどくあざといですよね。なるほどこれが搦め手の暗殺術。
 なるほどじゃない(2回目)
 私個人としては反応でぶっちぎりBSを重ねて呪殺でぶち抜きデッドリースカイとかルーラーゾーンでキめる暗殺者アーマデルくんの印象が強いのですが、冷静に見ていくと……巫女……そうか……。
 死霊というか英霊が寄り添う一翼の加護を受けながら、アーマデルくん自身が寄り添う側の巫女だったとは……いや実際巫女されてましたしね……(2回目)(オタクすぐ同じ話する)
 私のシナリオやSSではあまり巫女っぽい側面を見る機会がなかった(気がする)のですが、言葉をかけて寄り添おうとしたり死霊に名を付けようとする姿勢は巫女的と言えなくないかもしれません。巫女と言うより神官兵としてのそれかもしれませんが。
 巫女にしろ、暗殺者にしろ、仕事に対しては総じて真面目に取り組む印象です。むしろサボるという概念がないのでは……? 混沌に来てから何かサボった事あるアーマデルくん……? 寝過ごすとかもあまりなさそうです。

●せいかく
 ぱっと見の外見は繊細そうで、表情が乏しいそうなアーマデルくん。むしろ目隠しで物理的に表情が見えないことも多い。
 しかし私は知っている――彼は「理解わからせにいく」男なのだと。混沌でそうなったのだと。
 落とし前は付けないと気が済まないし、気に入らない奴は正直殴りたい。言葉をかけて寄り添う一面がある一方でそういう一面もあるアーマデルくんが超みりき的。これには弾正さんもぞっこん不可避ですね仕方ない。
 『再現性九龍城:殺了、アウター弱肉強食』で強気プレイングを頂いた時は楽しかったものです。「あ、わからせとか言っちゃうタイプなんやアーマデルくん……!(期待の眼差し)」と。
 理解らせにいくタイプになったからこそ師兄さんと決着をつけることもできたのでしょう。
 そうかと思えばボイスでにゃーとか言ったりする。確信犯……? 確信犯……?? 我々が理解らせられてる……??? 『冬夜の裔』さんはキレていい。
 自己肯定感が低くて自分のことはダメな道具くらいに思ってた元のアーマデルくんからは考えられない成長ぶりですよね。混沌世界って素晴らしい。
 『衝動』でも描写した記憶があるのですが、繊細そうな外見のアーマデルくんがこの性格を得たって言うのがぽいんと高いですよほんと。弾正さんと一緒になるとどちらかがどちらかを守るって形ではなくて、どちらかが弱っている時にはどちらかが前へ出てやれる関係性になれたのいいですね! 『衝動』と『撚り合う縁の糸車』、両方を書かせて頂いて強くそう思いました。『特別ではない、 しいもの』も含め、大事な局面を書かせて頂いてありがとうございます。
 人格形成においては彼との出会いと絆によって育まれたものも非常に大きいでしょう。共に逝きたいと思えるほどの相手ですもんね。小さいわけがない。
 ベースを作ったのは師兄さんとイシュミルさんで、そこから様々な出会いを通していろんな感情を知って、考えを持つようになって、今に至る。私が関わっていないところですと、やはり廻くんや長頼さん辺りの影響が大きそうですよね。というか大きい(断言) より強く、はっきりと、自分の意志で考えるということを考える契機になった方達ではないかなと。
 後は……<さんさあら>もちょっと影響があったとすれば師兄さん方面かなぁ。祈り。願い。巡る縁と呪いと愛。望まずとも撚り合わされてしまうことはあるし、逆もまた然り。そういうものに気付く切っ掛けになれてたら……私もちょっと嬉しい……。
 しかしここまで様々な感情を取り戻したアーマデルくんですが、親しければ親しいほど、想いが強ければ強いほど「すれ違ってしまう」のでは。弾正さん然り、『冬夜の裔』さん然り。依頼なんかでは人の心わからないと言いつつ、現地人に対して結構積極的に寄り添えてる気がするので。こう、表面に出ているものは直接感じる事ができるけど、そこから一歩踏み込んで考えようとすると時間がかかってしまったり、ちょっと違う方向に行ってしまうのかも知れません。長くそういうものを考える機会が無かったのもあるでしょうね。まあ、そういうのが得意な人というのもなかなかいないものなので……強くて優しいけど疎いところもアーマデルくんの魅力かなと思います……『冬夜の裔』さんはあんまキレずに頑張ってもろて……イシュミルさんにも見守ってもろて……弾正さんとは末永く……お幸せに……。

●アイ
 愛と書いて「あい」ではなく「アイ」とルビを振るものについてちょっと語ると、愛はアイの中のひとつ。アイとは無関心以外の全て。愛とは対象へ抱く「特別に強く関わりたい」「特別でありたい」興味と解釈しております。自己愛も含めて。恋愛はその最たるものですが恋と愛はまた違う――という話は一旦置いておきまして。
 アーマデルくんが師兄さんへ向ける「アイ」の正体は私が語るまでもないのですが、思慕する程度には「特別に強く関わりたい」し、「対等でありたい」程度には「特別でありたい」という欲があるのかなと。対等に扱ってもらうには視界に入れてもらう必要がありますからね。『使役霊』と『主』という関係であればそんな愛なんてなくとも主従として制御したり協力を求めることもできると思うのですが、『冬夜の裔』さんには契約した時から何かを感じていましたからね。師兄さんと同一視できなくても、『冬夜の裔』という存在に対しても愛はあったのかなぁと。それが未練の欠片とは言え同一と知って、元々師兄さんへ抱いていたものに『冬夜の裔』さんへのものが加わって、大きなアイとなっていたのではないかと思います。尊敬。憧憬。畏怖。恐怖。興味。疑惑。親愛……色々なアイが。
 一方、弾正さんへ向ける「アイ」とは。なあアーマデルくんって嫉妬とか……いや……嫉妬するシーンが思い浮かばないな……弾正さんが浮気したように見えるシーンというものがまず思い浮かばないな……最強じゃん……。でも感情欄知ってるんですよ。互いに「俺の」ってなってるの知ってるんですからね。ヒューッ!! アーマデルくんの貴重な独占欲……それは素晴らしい愛ですわ……共に逝きたいってその最期すら他には渡したくないってことでしょう……? それは……表立ってべたべたしてなくても強いのですわ……師兄さんとは違うベクトルの、家族ではない相手へ抱くものですわ……恋愛はね、強いんですよ。

 つまりはアーマデルくんのアイってつよいという結論にして総論です。
 つよくなったんですね。素晴らしい。
 称号はいつぞやのときめきアーマデル的なものを差し上げておきます(処方箋感覚)
 巡り巡っても縁を手繰りよせろ!

  • アーマデルくんGM視点分析表完了
  • GM名旭吉
  • 種別SS
  • 納品日2024年04月18日
  • ・アーマデル・アル・アマル(p3p008599
    ※ おまけSS『感想も許されると思った』付き

おまけSS『感想も許されると思った』

●これ本当に有料でいいの?(不安)
 師兄さんのでやるかこちらでやるか迷ったのですが、師兄さんのは師兄さんのでやりたいネタがあるのでこっちにまとめます。
 これは今日(※4月16日夜現在)じゃないと語れない。

 『撚り合う縁の糸車』、挿絵とトップピンについて感想を述べます!!!!!

●挿絵なんですけどね
 まずはキンイロアロワナIL様ありがとうございます。おまけも素晴らしかったですね。台車ドナドナ。
 そして、私はひとつ勘違い(?)に気付くーー師兄さんの武器は別に「一対」ではないのでは、と。
 でもナックルナイフって小さいですもんね。ナイフ1本じゃ心許ないですよね。でも格闘と組み合わせるなら1本の方がいいのかな……しかしメリケンサックのごとく両手ナックルナイフでもいとをかし……その辺りはPLさんの感覚と設定を優先して頂いて……。
 怪我で腕の力が無くなっちゃったから持ちやすい(指に嵌めるだけで固定できる)ナックルナイフになった、という経緯をどこかで読んだのですが(多分過去のSS発注文だった気がします)、それにしても師兄さん結構がっしりしてるからナックルナイフが小さく見える。
 アーマデルくんがボロボロだ……ボロボロにしましたね私……こめかみと脇腹からしっかり血が出てる……いや本当にしっかり出てますね?? お帰りは台車必須なのでは??? ついでにイシュミルさんからも呆れとお叱りを頂くコースでは。
 でもね、二人の本気の喧嘩ですからね。卒業試験ですからね。命懸けで喧嘩してほしかったというか師兄さんに至っては本当に殺すつもりだったはずなんですけどね。アーマデルくんの高い反応にも拘らずデッドリースカイを不発にするってことは使役霊の師兄さんもかなり高ステなんだと思います。相性が悪いカーミルくん相手にでさえある程度もつくらいですし。やっぱり反応型ではないでしょうか。『英霊残響:妄執』が一人で独立してるようなもんですからね。
 話が逸れました。
 あのお話での、アーマデルくんの心情がまた……強いんですよね……矢印が……この表現で足りているだろうかと読み返す度に思うのですがどうでしょうか。『『それ』の話』のおまけで勝手に書かせて頂いたナックルナイフ回収話ですが、後に初期の頃の設定委託発注文を読み直したところ「雨や血や脂で錆び付いたナックルナイフを大事に持っている」という感じの記述を見つけ「普通に汚れたままのを後日回収しただけで別に妄執関係なかったのでは……??」となったものの、わざわざ危険な場所(しかも施設の外、死人が出た場所)に戻るかというとそれも無いだろうと思い、あの場で回収して戻る→ほったらかしにはしないだろう→大事に管理してるのに何故か錆びる、という流れもいいかなと思いました。
 つまり、そういうクソデカ感情(師兄さんとなんかベクトルが違う)(それがいい)が前面に出てるアーマデルくんの表情がいいな、という話でした。普段あんまり表情が変わらないアーマデルくんですからね。
 電飾光る九龍城での、黒装束の二人の死闘、その決着の瞬間。一瞬の呼吸と鼓動が聞こえるようでした。重ねてありがとうございます。

●トップピンなんですけどね
 うみちょすIL様……ありがとうございます!
 まずこちらのイラストを見た時に断髪後弾正さんとのイラストが重なったんですね。構図的にも白(銀)短髪男性が右というのがよく似ていて。いえ決して悪い意味ではなく(ここから本編)。
 構図が似ているからこその対比~~~~!!! 片や距離が近くて背景白でイヤホンを分け合って手を取り合うつまり境界が無い! 繋がる線!!
 対して~~~~額縁ドン!!! 背景黒! 繋がらない糸! 伸ばした手は硝子の向こうへ届かない!! でも視線だけは真っ直ぐ~~~~!!!
 構図が似ているのに相手が違うだけでアーマデルくんの表情が全然違うのもいとをかしです。当たり前なんですが。弾正さんと響き合ってる時は視線は下がってても沸々と幸せそうなのに師兄さんから眼を逸らそうとしない時のアーマデルくんの『思慕』よ。
 で も 硝 子 の 向 こ う へ は 届 か な い 。
 師兄さんもこんなにも妄執の炎に燃えてるのに自分に絡まってる糸はちっとも燃やせなくて、しかも師兄さんからは糸を硝子越しに伸ばせてるんですよ。
 師 兄 さ ん か ら は 伸 ば せ て る ん で す よ 。
 でも伸ばした糸はひとつもアーマデルくんに届いてない……!!! 1本だけ、正面真ん中の糸だけはアーマデルくんの小指に近いところをニアミス、しているのが……!!
 この常にギリギリ繋がらない感。この二人の永遠のサビであってほしい(個人の願望です)
 いや……しかし師兄さん側の糸の絡みようよ。もはや蜘蛛の巣……というか、蜘蛛の巣が潰れて新しくできて、また潰れて……みたいな絡み方してませんか背景。師兄さんの肉体に絡まってるのは首じゃなくて指と腕なのが。こんな血が止まりそうなくらいがっしり巻き付いてしまって……編み物する時ってこの辺の指に糸巻き付けたりします……が、やっぱりこれは引き千切ろうとして巻き付けたのでは。でも絡まるばかり。伸ばしても届かなくて逃げ場が無い。
 そんな師兄さんからもう眼を背けたくないアーマデルくん。届かなくても、すれ違っても、手を伸ばすことはやめない。
 サビ……ですかね……(悟りの表情)

 あ。それはそれとしてアーマデルくんの絶対領域素晴らしいですね。手首。

●ここまで書いたんですけどね
 私ずっと『冬夜の裔』さんを師兄さんとか使役霊の師兄さんとか書いてました。すみません。
 ちなみに「T」と打つと予測変換で「テュリム大神殿」が出ます。私の天義編が終わらない。
 余談でした。

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