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シラスの家族(事件真相)
登場人物一覧
本項では人物単体ではなくそれぞれの登場人物と関係性のディティールを描く事とする。
・フィゾルテ・フィッツバルディ
誰もが知るフィッツバルディ侯であり、フィッツバルディ派のNo.2。
非常に有能だが悪辣で悪い噂の絶えない男であり、悪い意味で貴族主義に染まり切っている事から庶民に対して情らしいものを見せる事は殆ど無い。
後述シラスの実母は若く美しいフィゾルテのメイドであり、当然の成り行きでその『御手付き』となる。
しかしながら彼は当然ながらシラスの母を顧みる事は無く、カラスを身籠った彼女を厄介払い同然に暇を出した。
彼からすれば秘密裏に始末しなかっただけ『情』のようなものを見せたとも言えるのだろうが……
そんなものが情になる筈もなく、彼の御手付きは物語を非常にややこしい方向へと導く事になった。
・シラスの実母
フィゾルテの御手付きとなった後、その睦言を信じ込んだが為に心を病んだ。
厄介払いをされた後は他に出来る事はなく、場末で荒んだ生活を送るが、彼女にとって唯一の希望は美しいフィッツバルディ譲りの金髪と碧眼を持つカラスだった。
彼女はフィッツバルディらしいカラスを殊更に(虐待的に)溺愛し、カラスは彼女を酷く憎んで蔑んでいた。
後に避妊の失敗で再び身籠ったシラスは自分に似た黒髪であり、全くフィッツバルディらしくなかった為、歯牙にもかけていなかった。
シラスは彼女からの愛を渇望し、常に裏切られ続けた。彼が名誉欲、権力欲にかられるのは亡き母の目を向けさせる為とも言えるかも知れない。
・シラスの実父
何処の誰とも分からない人物である。
場末の娼婦を買った男であり、恐らくは碌な人物ではないと想像される。
・カラス
フィッツバルディ侯の血を継ぐ青年。
家族には碌な思い出は無いが、異父兄弟のシラスの事だけは深く愛していた。
実母が自身を溺愛し、弟に何ら目を向けない事に憤り、母に拘泥するシラスを何度も説得する。
しかし『病んだ母親がシラスを何度も殺そうとした話』にショックを受けたシラスに刺される事になる。
その後にシラスはものの弾みで母をも殺害する事になるが、彼はショックで倒れてしまった。
記憶がハッキリしない彼に母を殺したのは自分であると思い込ませ、彼の心を守ろうとしていた。
- シラスの家族(事件真相)完了
- GM名YAMIDEITEI
- 種別設定委託
- 納品日2024年03月23日
- ・シラス(p3p004421)