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魂喰らい
登場人物一覧
- アーマデル・アル・アマルの関係者
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名前:張・紫萱(チャン・ズーシュエン)
種族:暴食の魔種
性別:女性
外見年齢:20代前半
一人称:ワタシ
二人称:アナタ、~様
口調:ね、だわ、なの?
特徴:元亜竜種、亜竜集落『アスタ』出身、紫角、赤いリボン、褐色肌、物憂げ
設定:
ヘスペリデスの奥地、終焉により近い場所に存在する幻の亜竜集落『アスタ』出身。
『星の祠』を祀り亜竜や竜種を遠ざけ、広大な地下空間に存在にするその集落に、紫萱は『何もない』と感じながら生きてきた。ヘスペリデスという危険な土地で生きてきたアスタの民にとって、集落の外というのは他の集落よりも危険なものである。故に必要最低限の狩りをする以外、紫萱は何もない集落にずっと閉じ込められてきたのだ。
……解っている。外が危険なことも、狩りに出ていく度にそれなりの確率で同胞が死ぬことも。けれども閉じ込められているとどうしても感じてしまう紫萱には、その集落は耐え難い場所であった。
嫌いだった。閉じ込める親も、親族も、集落も、こんな場所に住み始めた先祖も、全部。
壊したかった。古臭い慣習も、祠も、
外界に飢えていた。
娯楽に飢えていた。
未知に飢えていた。
自由に飢えていた。
紫萱は人知れず集落を飛び出した。死亡率の高いこの土地で種を存続させるには結婚を避けられない。紫萱はそれも嫌だったから、両親に相手を決められる前に、と。
外は、広かった。
けれども危険に溢れていた。
あれと気がつけば紫萱は赤く滑る水溜りに倒れていて、ヒューヒューと息を零していた。
死にたくないと思った。生に飢えた。
この身を生命で満たし、嫌いなもの全てを破壊したいと思った。
なんでワタシがと、どうしてこんなと、薄れゆく意識の中で『間違った世界』を呪った。
ワタシを苦しめる世界が悪いのだ――!
誰かが肯定してくれた気がする。
気付けばその身に満ちる力は以前とは比べ物になく、命を奪わんとしていた亜竜どもを喰らっていた。
――この世の全ては糧である。
頭の奥に響いた声に幾度も同意した。
奪って壊して踏み躙って切り裂いて焼き尽くして、全て全て喰らってしまえばいいのだ。
けれどもまずは存分に自由を楽しんで。
その過程でもしかしたらアーマデルとすれ違ったことがあるかもしれない。だが、彼女は特に記憶してはいないだろう。
ステラには協力の姿勢を見せてはいる、が――。
- 魂喰らい完了
- GM名壱花
- 種別設定委託
- 納品日2024年02月15日
- ・アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
・アーマデル・アル・アマルの関係者