PandoraPartyProject

SS詳細

星降る夜のおもいで

登場人物一覧

ステラ(p3n000355)
アルム・カンフローレル(p3p007874)
昴星

品物:光輪のピアス
名前:星降る夜のおもいで
フレーバー:ステラがアルムへと贈ったアクセサリー。あの素敵な思い出がいつまでも残りますように。

 アルムから様々なプレゼントを貰い、手紙を交わすことでも親密度を深めていったステラ。
 彼女はこれまでの感謝と、これからの未来への希望を込めてアクセサリーを贈ることにした。
 その際には以下のようなエピソードがあったという。

●星降る夜へのねがいごと
「店主さん、店主さん、欲しいものがあるの」
 ある日の夜、プーレルジールのプリエの回廊にて、アクセサリーショップを営むゼロ・クールに向けてステラは背伸びをして問いかけた。
「おや、お嬢さん。こんなところに来るとは珍しいですね? アクセサリーをご所望ですか? お嬢さんに似合うのは……」
 慣れた手付きで店内を物色し始めようとしたゼロ・クールに、ステラはピッと手をかざして制止を求めた。
 てっきりと自分用のアクセサリーを買いに来たのだと思い込んでいたゼロ・クールはぴたりと動きを止め、翳したステラの手のひらを見つめる。
「おや、おや、もしかして……プレゼントですか?」
 ゼロ・クールの問いかけに、ステラは少しばかり頬を赤らめて続けた。
「そうなの。大事な贈り物なのよ。けれど、わたし、そんなことって初めてだから……」
 わからなくて……。と消え入るように呟くステラに、ゼロ・クールは微笑みを浮かべた。
「へえ、それはそれは。お相手の方も幸せでしょう。それで、どんなアクセサリーがご所望でしょうか?」
「どんなものがいいかしら」
 質問に質問で返すのは……などと無粋なことを言うゼロ・クールではない。暫し黙ってステラの顔を観察すると、頭上の光輪に目をつけた。
 ステラが何かしらの想いを込めるなら、自分にちなんだものがよいだろう。そのように考えて。
「それでしたら、お嬢さん。あなた自身をモチーフにしたものをお贈りするのはいかがでしょう」
「それで……喜ぶかしら」
 不安。期待。それと少しの賭け。
 ステラの表情に浮かんでいるのはそれだ。
「その人は、あなたのことが大好きですか?」
「ええと……たぶん……」
 これもまた、期待と不安。もしかしたら、それを確かめるためのプレゼントなのかもしれない。
 ゼロ・クールはこくりと頷くと、光輪に似たアクセサリーを手に取った。

  • 星降る夜のおもいで完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別設定委託
  • 納品日2024年01月31日
  • ・アルム・カンフローレル(p3p007874
    ・ステラ(p3n000355

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