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子供たちのための本棚

登場人物一覧

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
ヴェルグリーズの関係者
→ イラスト

名前:レヨン
種族:獣種
性別:不明
年齢(或いは外見年齢):19歳
一人称:オレ
二人称:アンタ、呼び捨て
口調:~だ、~だな、~か?
特徴:中性的な見た目、つばの広い帽子、本が入った鞄、赤狐の商人
設定:
 ラサ傭兵商会連合を中心に商売をしている商人。
 商材は絵本であったり、様々な地域の童話を集めた書籍であったり。どちらかというと、子供向けの本を取り扱っている。
 レヨン自身も絵本を執筆している……らしいが、まだ未完成らしく、誰もその内容を知らない。

 その見た目と声質から、しばらく共に過ごした者であってもレヨンの性別は分からない。
 本人も特に頓着していないからか、それとも何か事情があって隠すつもりなのか、積極的に性別を明かすことはない。
 口調はかなりぶっきらぼう。
 商人らしい愛想はあまりないのだが、かなり子供に好かれる。曰く、「クールな感じがかっこいい!」らしい。そう思わせるのも、レヨンは愛想がないというだけで、人を無下に扱ったり、見下したり、横柄な態度をとったりすることがないからだろう。
 実は、こっそり商品である絵本を読み聞かせている姿も見られているので、それも子供たちに好かれる要因の一つなのかもしれない。

 ――幼い頃にとある旅商人に拾われ、『レヨン』と名付けられた。
『レヨン』という名は、どこかで『棚』という意味で使われる言葉らしい。
 文字の読み書きも、商売のやり方も、生きていく術も、そして、この世界の美しさもその旅商人から教えてもらった。
 レヨンが絵本や童話を商材とするのは、そんな美しい世界をもっと子供たちに知ってほしい、という気持ちから。時々読み聞かせをするのも、それが理由である。

「オレはあの人に沢山のモノを受け取った。だから、次はオレが渡す番だ」
 いつだったか、どこかで出会った誰かに、レヨンはそう呟いた。
 レヨンは知識が詰められた棚である。同時に、誰かのために知識を引き出す棚でもある。
 今日も子供たちのために、本を売り、読み聞かせるのだった。

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