PandoraPartyProject

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良き人に拾われ、良き人を演じて

登場人物一覧

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
ヴェルグリーズの関係者
→ イラスト

名前:オーディリア
種族:人間種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):20代
一人称:わたし/私
二人称:きみ、~様/貴方、貴女
口調:よ、ね、の?/です、ですね、でしょう?
特徴:メイド、元奴隷、蒼髪碧眼
設定:
 幻想貴族ブラウベルク家の使用人。
『リーグルの唄』あるいは『ミーミルンド派による内乱』の初期段階、奴隷として商人に囚われていた。
 元はどこにでもいる普通の少女であった。
 父がいて、母がいて、妹がいるだけのただの少女であった。
 奴隷商に攫われた後、父は殺され母と妹は買われてしまい、一家離散の憂き目にあった。
 自分も買われる寸前のところでイレギュラーズの手で解放された。
 ヴェルグリーズ(p3p008566)のことは助け出されるときに参加していたイレギュラーズとして覚えている。

 その後は依頼人であったテレーゼ・フォン・ブラウベルク(p3n000028)の下、ブラウベルク家に預けられ使用人として採用される。
 頭が良く物覚えも早かったため、仕事も直ぐに覚え、性格も良かったため重用されるようになった。

「わたしが重用されるようになった本当の理由、知りたいの? 駄目、教えてあげない」
 彼女はいつもそう意味深に笑って応じている。

 ある者は言った。
 近頃のテレーゼ様は、昔の程にも髪の毛を長く伸ばされたのかと。
 ある者は答えた。
 あの方は肩ほどの髪を一房纏めてらっしゃるだけだと。

 ある者は言った。
 近頃のテレーゼ様は、いつになく大人びた微笑を湛えている気がすると。
 ある者は答えた。
 あのお方はいつものように愛らしく笑うのだと。

「私が重用される本当の理由ですか? 明かさずに済むことを願っておりますよ」
 ブラウベルク家を訪れたイレギュラーズへ、そう笑いかける彼女はきっと愛らしく笑うだろう。
 空を思わせる青色の髪と瞳の色をした幻想の貴族令嬢は、果たして誰なのか。

 そう、彼女は影武者、替え玉として採用されたのである。
 器量はもちろんながらは、ある約束と共にそれを受け入れた。
 影に日向にテレーゼ幻想貴族である。

「母と、妹と。いつかどこかでまた会えるかもしれないのです。そのためになら貴族だって演じてみせましょう」

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