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杜(もり)
登場人物一覧
式神・稲荷神によって作られた組織。
目的は彼女の産みの親に相当する『狂神・稲荷神』への対抗と、最終的な討伐である。
本拠地は明かされていないが、天義南西部に位置することを長月・イナリ(p3p008096)は知っている。
外部の者からは、杜の位置はおろか、組織の存在さえほとんど知られていない。
だが現在の長月・イナリは個人の判断で『教えて良い』ことになっている。また杜自身も、特にローレットのイレギュラーズには正体を明かすことがある。
高度な技術力と組織力を持ち、武力も高い。それらはいずれも狂神へと対抗するためのものである。
そして狂神陣営は『世界を一度滅ぼす』という目的から魔種陣営と相性がよく、これは杜がギルド・ローレットへ肩入れする根拠となっている。
狂神陣営へ対抗することと、魔種陣営へ対抗することは、おおよそイコールの関係になるからだ。
杜から発する人員としては、長月・イナリの活躍が顕著である。
信仰形態は神社と呼ばれる旅人由来の形式に似ている。
迷いの結界を多重に張り巡らせた鎮守の森に抱かれ、数々の防衛網を有する。
元は世界各地の森で一部の獣種達に信仰される月や狩りといった信仰へ、穀物の豊穣(たとえば幻想では小麦など)を願う信仰が融合。やがて流通などとも結びついた素朴な民間信仰から力を得ている。
これらは天義などを中心とする一般的な宗教と違うが、異端とは見なされない。
世界中で形を変えながら、祭りなど様々な文化などの源流ともなっている。
杜は隠れているが、街道や幻想の穀倉地帯、練達にもアクセスしやすい位置にある。信仰心や技術などを集めやすい反面、強力な霊脈でもあり、狂神勢力から察知されやすいという欠点は否めない。
これは互いに同じであり、両陣営は共々に相手のおおよその拠点を掴んではいる。
だが互いの武力が抑止力として働き、全面的な衝突は発生していない。
過去の長い年月を紐解けば、両陣営の拠点は世界各地を移動している。
だが(睨み合いというほど近くはないが)、最終的に天義へ拠点を構えたのは、やがてきたる決戦を睨んでのことは間違いない。
組織同士の能力強化は、どちらが大幅に上回るということもない状況が続いている。
そのためイレギュラーズとしての活躍が著しい(特別な存在である)長月・イナリに大きな期待が寄せられている。
式神・稲荷神は、きっと心配しているのだが――