其が声は

登場人物一覧

名前：メイベリア・ルシア
一人称：わたし
二人称：あなた
口調：～だよ、～だよね！
特徴：意思疎通は基本は不可能
設定：
　ソレは常世穢国の戦いの終焉と共に生じた不思議な事象。
　イーハトーヴのお人形の一体。陽気な言葉遣いが聞き取れる。
　一度だけ『メイベリア・ルシア』という名前を名乗ったのだが、それが実在する誰かの名前であるのかは不明である。記録にはどこにも残っていない……が、それはそうと何故かイーハトーヴの事を名乗る前からイーハトーヴだと知っている。不思議だね。
　可愛らしい『鳥型』人形であり、金色の羽毛を宿しており、更に鳥なのだが……色んなお洋服を着る事を好む。
　特に和服を。外見上は和風人形ではなさそうなのだが、人形の好みかもしれない。

（あくまでイーハトーヴのギフトで聞こえるのみだが）言葉を発する事があるのだが、基本的に意思の疎通自体は出来ない。
　ほぼ一方的に言葉を発したり、なにも反応を見せず沈黙している時間がある事も多々。
　ただ――時々会話やコミュニケーションが成立する事がある。
　それもまた不思議な偶然、かもしれない。

　なお意志の疎通がとれないだけで物事に対し、ある程度の反応を示す事はある。
　例えば綺麗な景色のある場所に行くと絶景に感嘆の吐息のようなものを零すなど。色んな場所の情景を見る事には特に強い興味があるようだ。その為、イーハトーヴの人形たちとも（会話は成立しないことがあるが）メイベリアなりにコミュニケーションをとる様子は時々見て取れるようだ。
　またイーハトーヴに対しては、やや甘えん坊な気質がある。
『えへへーイーハトーヴ、イーハトーヴ～』
　すぐ撫でてほしがる。普段はイーハトーヴ有するお人形たちと戯れ遊んだりして平穏に過ごしているらしい。

　それは決してかつて存在した『誰か』ではない。
　けれど、もしかしたら『誰か』が生きていたのなら――メイベリアが紡ぐような言の葉を零す事があったかもしれない。
　平穏な日常で、親しい者と暮らす願い。それが果たせているのだから。そして彼女はもう自由なのだから。

　今日はどこに行くのかな。たのしみだな――ねぇイーハトーヴ！