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『揺蕩う司書』カリア・クリア・アリア

登場人物一覧

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
スティア・エイル・ヴァークライトの関係者
→ イラスト

名前:カリア・クリア・アリア
種族:海種
性別:女性
年齢:15歳
一人称:あたし
二人称:君
口調:だ、だよ、だよね(監視長や偉い人には慣れない敬語を使う)
特徴:おっとりとしていてマイペース、二足歩行がちょっぴり苦手、練達特製の空飛ぶクッションを利用する
設定:
 ふわふわと、空に腰掛ける人魚姫。練達で特注した『水まんじゅう』こと空飛ぶクッションに腰掛ける終焉の監視者『クォ・ヴァディス』。
 幼い頃、両親を魔種によって殺された。二人の弟も同時に死んでしまった。生き残ったのは偶然だった。
 その頃に自身を拾ってくれた海洋軍人も大号令で帰らぬ人になった。そんな不幸の星。
「それなら、いっそ、人が来ないような場所で死を一手に引き受けてのびのび生きてやるんだから!」
 捻じ曲がった思考回路と共に、終焉の監視者になることを挙手したばかりの新米監視者。

 手にした本は日記帳だった。幼い頃から綴られたそれは次第に楽しいばかりの思い出に満たされる。
 果ての果て。酔狂な夢想家達の集合体でカリアはテーマパークを練り歩く子供の様に喜びを連ねる。
 伝説的な存在であった魔種が現実の物だった。それを知ったからこそ、来たのだ。
 母を、父を、弟たちを殺したのは魔種と呼ばれた存在だった。
 銀色の髪をしていて、鎌を持ったあのひとは、死神なんかじゃなかった、元は屹度ヒトだったのだ。
 ……きれいだった。
 カリアは恐怖心が欠落してしまった。終焉の欠片とも言うべき者達を見て、最初に感じたのは恐れではなく、強い探究心であった。
 その心の揺れ動きに対して理由なんて存在しない。終焉を覗く絶対的権利が監視者にはあった。
 終焉と対峙したとき、自分の生きている理由が分かるような気がして、堪らなかったのだ。
 ……きれいだった。
 もう一度見ることが出来たら、伝える言葉は決まっている。
「ヒトの家族を、玩具のように殺して楽しかった?」
 復讐なんかじゃない。ただの、好奇心だ。恐れを無くしたって、倫理観だけは持ち合わせているから。
『あたしじゃ辿り着かない場所からの景色』だ。

「理から外れてしまえば、何だって唯の我楽多なんだよ。
 だからね、あたしはそれを見て居たい。一度は死んだようなものだから、偶然生き残ったなら、世界の深淵を覗いてみたいんだ」

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