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つづりとそそぎの肉親および家族について
登場人物一覧
つづりとそそぎの父は此岸ノ辺の元神主であり、母は先代の巫女であった。
双子が産まれた当時は獄人への迫害も激しく、建葉・晴明(p3n000180)の肉親が天香・長胤(p3n000182)に殺害されるなど、社会的ストレスが極めて高い状態にあった。
そのため父は
また母は忌み子を産んだとして精神を病んでいたため、双子の育児にはほぼ関わっていない。
双子は
双子が三歳の頃に、母は心身を崩しそのまま亡くなった。
巫女は代々短命の定めだが、母の場合はずいぶん早かった。
これは巫女が背負う神威神楽の穢れが蓄積されたことや、また双子であったことによる穢れの強さが原因である。
双子を育てたのは社の人々であり、また晴明である。
此岸ノ辺を中務省陰陽寮の直轄とし、他組織から隔離させて双子を守ったのだ。
双子を始めに保護したのは『霞帝』今園・賀澄(p3n000181)であったが、つづりとそそぎは警戒心が強く、同種族である晴明に託したという流れでもある。
双子には他の兄弟姉妹はいないが、こうして晴明が兄のような存在となった。
それまで双子は辛うじて生存出来る程度の食事だけを与えられることが多かった。
賀澄と晴明は、社から心ない多くの人々を追放し、信頼出来る者だけを新たに迎え入れた。
こうした大胆な改革は多くの人々から不況を買う結果ともなったが、少なくとも双子は比較的幸福な幼少期を過ごすことが出来るようになったと言える。
後に賀澄も双子から深く信頼されるようになっていき、今へ到る。
此岸ノ辺の巫女は代々短命であり、つづりやそそぎも同様の運命を辿るはずであった。
しかし新道 風牙(p3p005012)達特異運命座標による神逐の結果、神威神楽は新たに生れ変わる結果となった。
また穢れの蓄積物――双子の祖先である
つまり今現在、つづりとそそぎは、
彼女等はようやく一人の人間としての人生を歩み始めることが出来たのだ。