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<忘憂大社>憂女衆

登場人物一覧

長月・イナリ(p3p008096)
狐です
長月・イナリの関係者
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名前:憂女衆
特徴:厄裳の権能を行使した『夢鬼』コヅヱが召喚する存在、人の形を取っている
設定:
 豊穣郷のどこかに存在する『忘憂大社』にて社の管理を行っている獄人『夢鬼』のコヅヱが召喚する人間の形をした傀儡。
 憂女衆と其れ等は呼ばれるが、その存在の真実は神霊『厄裳』が食べこぼした誰かの記憶の欠片である。
 それらは人間の言葉を話すが、それぞれが別々事を話す。真実に誰かの奪われた記憶の欠片なのである。

 単純な物忘れかと思いきや、それらは厄裳と呼ばれる神霊が摘まみ食いしているという伝承があった。
 嫌な記憶を食べてくれる神様だと信じられており、それが転じて『嫌な事が起りにくい』とされていたそうだ。
 だが、それも遠い昔であり、その頃苦しんでいた民達の記憶を摘まみ食いしていた厄裳はそれ以上に『人から奪い取ればもっと愉快だ』と気付いたらしい。
 非常に行際悪く悪食である。厄裳がぽろぽろと零した記憶の欠片を塵のように集めてコヅヱが行使する召喚術は憂女衆を作り上げた。
 憂女衆は外見こそ仮面の女達である。だが、核たる記憶が別人であるため戦い方も様々だ。
 一概に戦闘方法を定義できず、核記憶の元所有者の戦闘を真似て戦う事もあった。
 厄裳にとっては「二次利用とは賢いことだ」との事である。
 憂女衆達はそれぞれがコヅヱの指示で動いており、仮面を割ることでその存在を消失する。
 だが、幾らだって厄裳が食い散らかせば残弾が補給されると言った様子で憂女衆は召喚され、増え続けていく。
 忘憂大社を護る優秀な捨て駒であると同時に、数を駆使した戦闘で十二分に役に立つことであろう。
 コヅヱが居なくなればその召喚もストップするが、コヅヱが死亡したならば厄裳は又次の誰かに召喚の権能を分け与える筈である。
 それだけ、記憶を喰う事が厄裳にとっては日常で有り、喰わなかったものを売買しながら『新たな食事』を求める事は必要な事であるのだ。
 信仰を失った厄裳と忘憂大社は今や――悪しき神の荒魂のみが存在する異郷に転じてしまったのであろう。

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