PandoraPartyProject

SS詳細

<忘憂大社>夢鬼のコヅヱ

登場人物一覧

長月・イナリ(p3p008096)
狐です
長月・イナリの関係者
→ イラスト

名前:夢鬼のコヅヱ
種族:鬼人種(?)
性別:女
年齢:21歳
一人称:わたくし
二人称:あなた様
口調:です、ます、でしょう
特徴:獄人、忘憂大社の『夢鬼』、厄裳の信仰者
設定:
 豊穣郷のどこかに存在する『忘憂大社』にて社の管理を行っている獄人。
 幼少期に両親に売り払われ、使用人として八百万の家に奉公に出ていたが酷い虐待を受け続けてきていた。
 生きることにも疲れた頃、忘憂大社へと辿り着き、ヤクモに保護されることになる。ヤクモに保護されながら、接触した厄裳に心酔したという。
 母親のように慈しんでくれたヤクモが『厄裳』と同等の存在であるという認識により、厄裳様とヤクモに呼び掛けている。
 実際は『神霊・厄裳』の存在には気付いて居らず、ヤクモが傀儡であることなど考えはしないであろう。
 厄裳から分け与えられた権能(本人は崇高なりし加護であると認識している)は記憶の欠片より無数の『夢の欠片』――憂女衆を召喚する事であった。
 コヅヱが非戦闘状態に限り相手の思考と記憶を断片的に読むことが出来る為、苦しみ寄る辺のないものを見定めては『記憶の売買』を持ちかけている。
 また、思考を断片的にでも読み取れることで危機察知能力も高く招かれざる客に対しての対処にも一役買っているそうだ。
 憂女衆はコヅヱに言わせれば「厄裳様の為の手脚」であり、其れ等は誰かの記憶を核にして生まれ落ちている。
 それ故に、その記憶達をコヅヱは愛していた。何せ、厄裳が食べこぼした欠片から生まれ出てたものだ。愛さずにはいられない。
 その愛こそが厄裳から預けられた狂気の種であり、他者の記憶を奪おうとする度にコヅヱは蝕まれるように狂気に陥ってゆく。
 その事実を誰も教えず誰も見て見ぬ振りをする。元より、コヅヱも教えられたとて止まる気もさらさら無いのだろうが――

 コヅヱは何処に居たって不幸な娘だった。だが、その出自はすべて厄裳に捧げてしまったため彼女の中には残っていない。
 厄裳という神霊に全てを捧げ食べて貰った後だ。残ったのは彼女への高い忠誠心と、母親のように慕った『ヤクモ』という存在への甘えと愛情だけだった。

PAGETOPPAGEBOTTOM